ポジティブになれる名言から学ぶ、心を前向きにする考え方

ポジティブな考え方を維持するのは難しいものです。なぜなら、人生の中で良い思いと悪い思いを比べてみると、悪い思いの方が断然多いからです。ですが、くよくよ悩んでいても進歩がありません。肝心なのは壁にぶつかった時に、いかに自分の気持ちをしっかり持てるかです。

もちろん自力でその壁を突破できるに越したことはありませんが、どうしても気持ちの整理ができない時は、偉人達の名言を参考にするのもいいでしょう。彼らは大きな壁にぶつかった時、どのようにポジティブな気持ちを維持し、人生の坂道を登りつめたのでしょうか。その答えはきっと彼らが残した言葉の中に隠れているはず・・。今回は、偉人達の名言をご紹介すると同時に彼らの考え方から何を学ぶべきかを探っていくことにします。

 

ポジティブになれる名言から学ぶ、
心を前向きにする考え方

 

コンプレックス活用術、松下電器創始者「松下幸之助氏」に学ぶ

「人と比較して劣っているからと言って、決して恥ずることではない・・」彼は父親の都合で小学校中退を余儀なくされた自分にそう言い聞かせています。さらに、「けれども、昨年の自分と今年の自分を比較して、もしも今年が劣っているとしたなら、それこそ恥ずべきことである」と。

この言葉から、ビジネスの天才「松下幸之助氏」が自分のコンプレックスをバネにして、成り上がって行く様をうかがい知ることができます。ですから、コンプレックスで押し潰されそうになった時はぜひ彼の言葉を思い出してください。コンプレックスは打ち消すものではありません。コンプレックスは活用するもの、そんな発想の転換が必要なのです。

 

信じる人に裏切られた時、天才漫画家「手塚治氏」の名言

「人を信じよ、しかしその百倍も自分を信じよ」これは天才漫画家「手塚治氏」の有名な言葉です。今の世の中人を信じることはとても難しいこと。仮に人を信じたとしても、それが裏目に出て傷つくこともあるでしょう。

ですがそんな時こそ人を信じた時の100倍の努力で自分を信じ、立ち直りなさい。と説いています。しかしそうは言っても、長年信じていた人に裏切られたら、なかなか立ち直れませんよね。ですが落ち込んでばかりはいられません。なぜなら、あなたの人生はこれで終わりではないのですから。手塚治氏はこの言葉の最後に、「自分自身の心が強い盾であり味方である」と結んでいます。

 

「打てない時はバットを持たない」イチロー選手のスランプ脱出法

メジャー移籍後いきなり、打率3割5分(首位打者)、盗塁56(盗塁王)、通算安打数は、これまでの新人最多安打記録233を大きく上回る242本と華々しいデビューをはたしたイチロー選手。ですが移籍2年目、メジャーの厚い壁に阻まれ、早くもスランプに見舞われてしまうのです。

あの天才イチロー選手が努力してもスランプがあるのですから、普通の人が普通に努力しても、スランプは当たり前です。そう焦ることはありません。その年のシーズン終了後のインタビューでイチロー選手は記者団にこう答えています。

「打てない時期にこそ勇気を持って、なるべくバットから離れるべきです。こういう時こそ、どうやって気分転換するかがすごく大事なことなのです」これはイチロー選手一流のスランプ脱出法なのかも知れませんが、私達も大いに参考にしたいものです。そして彼は最後にこうも言っています。「僕は天才ではありません」と。

 

ハンディを乗り越えて・・盲目の「レイチャールズ」魂の言葉

「我が心のジョージア」という歌をご存知ですか。この曲はレイチャールズのミリオンセラーでアメリカジョージア州の州歌です。この曲が発表された1960年から70年当時、ジョージア州はまだ黒人差別が色濃く残っていて、黒人歌手が歌ったこの曲が州歌に選ばれたことは、とてもセンセーショナルな出来事でありました。

ですが、人の体とは不思議なのもで、5感、つまり視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚、このうちのどれか一つでも欠ければ他の感覚が発達して失った感覚を補おうとします。彼は6歳で視力を失いますが、ピアノとの出会いをきっかけに、耳を使った音楽で才能を発揮したのです。「盲目だが不自由じゃない、盲目でいいんだ。魂が見えるから」これは彼が残した名言です。 たとえハンディがなくても、全てが満たされることはありません。彼は魂を見ることでソウルミュージックを確立したのです。

 

「失敗して笑われたほうがいいですよ」6代目桂文枝師匠の名言

失敗は成功の元と言いますが、まさにその通りですね。なぜなら、このやり方ではダメなんだと一つ賢くなれるからです。ですが恥をかくことが嫌で失敗を恐れていませんか。桂三枝こと6代目桂文枝師匠は恥をかくことについてこう説いています。

「完璧で隙がない人よりは、多少失敗して笑われる人の方が多くの人に愛されるものです」と。関西大学を中退して噺家に転身した彼は最初のころ失敗だらけだったのかも知れませんね。ですから、これから社会人になる人、新しい職場に転職される方はどうぞご心配なく。懸命に努力した結果の失敗であればきっと笑って許してくれますよ。

 

死んでで生まれ変わろうだなんてそんな馬鹿な話があるか!

2014年度の全国の自殺者数は警察が把握した数だけでも、2万5374人。ちょっと異常だと思いませんか。毎月2000人前後の人が自殺していることになります。この数字は国際的にも異常な水準。原因のトップは健康問題、続いて経済問題、そしてもっとも懸念されるのが、小学生、中学生、高校生など若い世代の自殺者が増えているということです。長渕剛さん58歳、みなさんご存知の日本を代表するシンガーソングライターです。

彼はこんな日本の現状を憂慮してかこんな話をしています。「人生は一度きりだから、生まれ変わるなら生きているうちに」 確かに人生には起きてがんばるよりは永遠に寝ている方が楽に思えることがあるかも知れませんが、そんなネガティブな発想ではなく、もっと強く生き抜くことを考えてください。

そう言えば、松山千春さんがあるテレビのトーク番組の中でこんなことを言っていました。「受験に失敗した?就職試験に落ちた?確かにそれには失格したかも知れないな、だけど人間まで失格したわけじゃないぜ、俺だったら堂々と生きるな」と。歌には不思議な力があります。人生に絶望した時には一度彼らの歌に耳を傾けてみてはいかかでしょうか。

 

中国仏教の教えからポジティブな生き方を学ぶ

懸命に人生を生き抜き、そろそろ定年を迎えようとするみなさん、お元気ですか?まだまだ若いのですから「もう、燃え尽きちゃった」なんて言わないでくださいよ。若さを保つコツは脳に新鮮な刺激を与え続けるために夢を持つこと、そして常に勉強を忘れないことです。

中国仏教の古い教えに「知足常楽、常楽延年(ちそくじょうらく、じょうらくえんねん)」という格言があります。言葉を訳すと、知(学問)が足りていることは、常に(いくつになっても)楽しい、常に楽しむことは長寿(延年)のコツである。という意味なのですが、この言葉を座右の銘にされている方も多いそうですよ。これからが人生の仕上げです。ぜひ学ぶ気持ちを忘れず夢を持って楽しくお暮らしください。

 

いかがでしたでしょうか。

こうやって見ると人生とは悩むことのような気がしてきますね。ですが人生の成功者たちは、その悩みをパワーに変えて生き抜いてきたのです。どうぞ偉人達の名言を自分の言葉に変えて、前向きな人生を歩んでください。決してあきらめないで。

それと、苦しくて胸が押し潰されそうな時は空に浮かぶ白い雲を眺めてください。時はあなたが、どんなに悩んでいても知らん顔をして通り過ぎていきます。たぶん100年後の未来も空には白い雲が浮かんでいることでしょう。そうです、地球の年齢は45億歳と推定されていますが、それに比べれば人の一生なんてほんのわずかな時間にしか過ぎません。そんなことを考えると少しは気分が楽になりますよ。

 

まとめ

ポジティブになれる名言から学ぶ、心を前向きにする考え方

・コンプレックス活用術、松下電器創始者「松下幸之助氏」に学ぶ
・信じる人に裏切られた時、天才漫画家「手塚治氏」の名言
・「打てない時はバットを持たない」イチロー選手のスランプ脱出法
・ハンディを乗り越えて・・盲目の「レイチャールズ」魂の言葉
・「失敗して笑われたほうがいいですよ」6代目桂文枝師匠の名言
・死んでで生まれ変わろうだなんてそんな馬鹿な話があるか!
・中国仏教の教えからポジティブな生き方を学ぶ


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