恋愛依存症の男性心理を7つの視点で解き明かします

恋愛依存症の男性心理を7つの視点で解き明かします
恋愛は人を盲目にする、なんてよく言いますが・・・恋に落ちると、やたらテンションが上がって元気が出る人あり、また、周囲が見えなくなり自分を見失う人あり、と様々ですが、そんな中でも恋愛以外のことがまったく手につかなくなってしまう状態になる人の場合、「恋愛依存症」に分類される可能性があります。

この「恋愛依存」は、男性にも女性にも起こりうる事ですが、一般的には女性の方がその傾向にあると言われています。しかし、男性でも恋愛に依存してしまう可能性もないわけではありません。

そこで今日は、そんな恋愛依存症の男性心理を理解するポイントについてお伝えします、ではご覧ください。

「愛=苦しみ」ではないですか?

恋愛依存症の人にとって「愛=幸福」ではなく「愛=苦しみ」になっている事が多い様です。

恋愛の始まりは、相手に対する恋心でフワフワ、ソワソワ、ドキドキ感で、いい気分を味わえるものですが、それがいつしか相手に対する期待や束縛、自分と相手の気持ちのバランスの乱れなどから、盲目状態になり、まるでドラックをしているかのように、恋愛自体が徐々に心や身体を蝕んでいき、相手への恋しい思い、愛するがゆえの苦しみへと変わっていくのです。

その頃には、自分でも自分をコントロール出来ない状態に気付いても「別れたい、でも、別れたくない」そんな自問自答の泥沼にはまってしまうのです。

そして、全ての現実を、自分の都合のよいように解釈してしまい、冷たい態度をとられても、「忙しいだけ・・・」と考えたり、根拠もないのに、「今の彼女は、心に余裕がないのだろう。自分の力で、きっと変えてあげられる 」なんて本気で思いこんでしまっていたりするものです。

相手と一緒でない時も、相手のことが頭から離れなかったり、恋愛が進むと、二人でいる事だけを望み周囲から孤立した状態になるなどです。恋愛依存症は、決して病気ではありませんが、そんな心のあり方が、様々な場面で、お互いの負担になり、恋愛が苦しく、辛いものになっていくのです。

 

『共依存症』は救済者タイプです

『共依存症』は、自分のことより他人の問題や世話に夢中になってしまうパターンです。また、『回避依存症』は、親密な関係を避ける人、幸せになるのが怖い人に起こります。

『共依存症』の特徴は、人に必要とされる事こそ自分の生きる価値であるという図式が根底にあり、自分の存在価値はあくまで他人次第なのです。

そして、そんな人は、救済者になりたがるタイプであると言えるでしょう。アルコール依存症、仕事や金銭面で問題を抱えている人、性格面や情緒面に問題がある人など「救い」を必要としている人を求めています。

しかし相手にアドバイスを無視されたり、感謝されなかったなど、結果的に救えなかった場合激しく落ちこみ、罪悪感、自己嫌悪に陥る、または相手への怒りを抱くなどの感情を持ってしまうのが問題です。

それでも相手を放っておけず、常に自分の事は後回し、「自分の幸せよりも相手の幸せ」が最大の喜びになるのです。その結果、現実を正しく観る事が出来ず、その認知の歪みから現実を都合よく捻じ曲げて捉えてしまうのです。

必要とされなくなることを極端に恐れ、小さなことでも「彼は私を必要としている」と思っていられれば安心なので「自分がいなければやっていけない」状態を敢えて作ったりそれを失いたくないと考えるのです。

 

『回避依存症』は自分が大事なタイプです

『回避依存症』の特徴としては、4つのタイプがあり、独裁者タイプ・搾取者タイプ・ナルシストタイプ・脱走者タイプに分けられます。

独裁者タイプは文字通り、上下関係を保ちたがり「正しいのは自分、間違っているのはお前」と常に相手をコントロールしようとします。「身体的暴力」や「精神的暴力」などの方法で権力を握るのもこのタイプでしょう。

搾取者タイプは、一見自分の不幸を嘆いているようで実は無言の圧力で自分の要求を相手に押しつけ貫き通そうとする構って欲しいタイプでしょうか。

ナルシストタイプは、常に「自分は特別」でなければ許せず「他者も特別な存在である」ことは、決して認めません。故に、相手は自分のシナリオ通りに動くコマであり、自分の引き立て役にならなければいけないと考えているタイプかも知れません。

脱走者タイプは、相手の気持ち、例えば、求愛や要求を前にすると怖気づいてその場から逃げ出してしまうタイプです。自由を望み、束縛を嫌う、いわゆる強迫観念にとらわれてしまう様です。

 

頼られたいけど、甘えん坊

一般的に、男性は甘えてくれる女性を求めているものです。男の本音と心理の中では、常に恋人は「自分のもの」だという思いがありますので、守らなくてはならないという使命感を持っています。したがって恋人が頼りしてくれれば喜びを感じ、やる気になる男性も多いものです。

しかし、ふと様々な日常の不安に耐え切れなくなり、子供の頃、母親に抱きしめられた安堵感を求めたくなる事もあるのです。その時の男性の心理状態は、子供にかえって、まさに甘えん坊になっています。

 

別れない理由をつくってしまいます

毎日、ちょっとした事で喧嘩したり、自分のしたいことすべきことが出来ないといった様に一目で、二人の関係が悪化している事が分かる状態であっても、恋愛依存症に陥っている場合、別れた後の事を考えたり「別れ」という言葉さえ受け入れる事を拒み、離れる事ができません。

「お互いを傷つけ合うだけ・・・このままではいけない」と思いながらも、必死に別れない理由をつくる場合も多いものです。相手の良い所だけを探してみたり相手にとってまた、自分にとって絶対にいてくれなければいけない存在、この世にたった一人の人、と無理に信じ込もうとする傾向があるのです。

そして、今現在の状態は一過性の物で、またいつかは改善されるはず。また元通りの関係になれる・・・と自分に言い聞かせながら、幸せな妄想を繰り返すのです。ひょっとすると、その時点では、恋愛する事に依存しているだけで女性に対する愛情も持っているかどうか・・・疑問です。

 

自分に自信がない!?

相手とは何があろうが、どんな関係になろうが、自分の全てと思い込んでしまう傾向にあるのです。

人は、変わっていく物です。付き合い始めた当時と現在、相手自身の人柄や気持ち、環境や状況様々な事に変化があったとしても「きっと以前の彼女に戻ってくれるはず」と信じていることも依存の可能性としては非常に高いのです。

そんな、恋愛に依存してしまう人に当てはまる原因の一つに「自分に自信がない」ということがあります。その人を失ったら、自分一人では何もできない・・・全てを失い、自分には何も残らない・・・新たな恋など出来る訳もない・・・などなど。

相手の存在が、自分の人生そのものなのです。恋愛相手のいない自分に、生きている価値などないとまで考えてしまうのです。その不安が更に、依存を強くする訳です。

 

過保護か、虐待か、過去の家庭環境?

幼い頃に過保護な教育を受けていた人、逆に優しくされた経験がない人、そして自分の意志をしっかり伝えられなかった人に多いのが、この恋愛依存だと言われます。

このような過去の経験の中でできた恋人は「特別」な自分だけの宝物の様な存在なのです。

全てが愛する人基準になり何を決めるにも愛する人の意思を尊重し、そして、愛する人に嫌われないため、本来の自分を見失い自分を変えてでもその恋愛を大切にするのです。

そうする内に気付けば自分の周囲に存在する人は愛する人だけ。何をするにも愛する人を優先にした為、周囲に眼を向ける事もなくなり、悩みを話せる相手であるべき家族や友人も去っていき、本来の自分の世界や時間が存在しなくなってしまったのです。

つまり、愛するたった一人の人が自分の全て、そして、この状況から抜け出すと事は、自分の全てを失うという事、その恐怖から別れる事など考えられない、という悪のスパイラルが起こるのです。

また、幼少期に虐待を経験した場合、大人になっても子供時代の心の傷を持ち続け、常に不安を抱えたいわゆる、アダルトチルドレンとなるのです。その場合、問題行為や行動を起こす事により、愛する人の気を引く事も考えられます。幼少期に十分に母親に甘えることができなかった分愛する人を母親に見立てて、甘えようとしているではないでしょうか。

 

以上が、恋愛依存症の男性心理です。人は産まれてからそして、成長しても立派な大人になっても・・・誰でも甘えられる相手、また、依存出来る相手が欲しい物です。逆に言えば、たった一人で生きている人なんていませんものね。

ただ、それが、極端で、一人の人に依存するあまり、自分の世界を狭くしてしまうのは問題があります。当然お相手の方もそれを重荷だと感じる時が来ないとは限りません。

そして、それほどまでに依存してしまえば、きっと束縛もしたくなるでしょう。それが、健全な恋愛関係では無い事は一目瞭然です。

そして、何らかの理由で、相手が、自分の目の前から消えてしまったら・・・いったいどうなるのか・・・恋愛も大切にしつつ、自分の時間も人生も、大切に生きていきましょう。


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