眼力を『がんりき』と読めば「 目で物を見る力や 物事の善悪・真偽・成否などを見抜く能力」を言います。そして『めぢから』と読めば「目の表情や視線が相手に与える印象」で眼力の強い人は、意思や内面的にも強そうに見えたりします。
また、眼力とは人の精神状態そのものを表わし、楽しい気分の時は強く、悲しい気分の時は弱いと言われる様に、例えば何か落ち込んでしまう様な事があると、目力も無くなり、そんな眼の人には「そんな死んだ(魚の)様な目して」などと言ったりしますね。
さて、人は様々な場面で交渉する事が有ります。当然、仕事の場面での交渉もあれば、ショッピングに関する交渉もある、男女の関係の中にも交渉を必要とする場面は有るでしょう。
そんな時、ほとんどの場合において、強い意志や誠実さが相手に伝わらなければ交渉は上手くいかないでしょう。曖昧な気持ちや弱い心に対して良い結果を期待はできません。
では、そんな交渉を成功させるための眼力、努力次第で手に入れる事が出来るのか・・・力強い目を作る術をお教えしましょう。
眼力を意識して交渉上手に!
力強い目を作る術
眼は心の窓
人間の外見の中で、一番大切な部分は『眼』であると言う事はご存知ですよね。「目は口ほどに物を言う」と言われる様に、性格・思考・感情・・・人の心理は、すべて眼に現れると言います。
交渉の場面では、自分の意思を相手に伝える事も大切ですが、まず相手の気持ちを読み取る事、また、相手の気持ちを和らげる事も大切です。
世間一般の常識としては、相手の目を見なさい!と言いますが、目標のある交渉の場であった場合にはあまりに自分の眼力が強いと、相手を威圧してしまいますから、注意が必要です。
そんな時の目線は、相手の胸元よりちょっと上を見つめたり、目と目の間、眼間(めけん)を見る事を心掛けてみましょう。
そして、力まずゆったりとした「和眼」を意識すがる事肝心なのです。相手が快く感じれば例え利害関係が絡む話であったとしても、自然と警戒心がとけて交渉も上手くいくのではないでしょうか。
いかにも、臨戦態勢で敵地に乗り込むような強い眼力丸だしでは、今にも取って食われてしまうのではないかと、その場から逃げ出したくなってしまうものです。
交渉に気合は必要ですが、あまりにガツガツした感じや隙あらばねじ伏せてしまおう!というようなイメージにはならない事が大切なのです。
八方目(はっぽうもく)を利用してみましょう
剣道など武道に長けた方から聞いた話ですが、中国武術に八方目(はっぽうもく)という秘伝があり、それを訓練し習得すると眼力+好印象を与える眼差しが作れるようになると言う物です。
それは、実際に目の前にいる相手の顔や身体、目を見るのでなく、相手の体を透かして背後を見ると言う事だそうで、イメージとしては目と目の間を透かし、後頭部を見つめると言ったらお解り頂けるでしょうか。
相手の目を見てはいるが、実は、相手の様子全体、心理状態や周囲の状況までを、把握するという方法です。
これが習得出来れば、相手の年齢、職業、性格、家族構成、趣味、金銭状態、未来までも分かってしまうと言う事でしたが、それは、にわかには信じられない事ですので、現実的な効果についてお話しましょう。
一番の目的は、この様な訓練をする事により自分自身にゆとりと落ち着きが生まれ、的確な判断が出来るようになる事で相手を包み込むような、深みのある眼になるというのです。
キラキラ輝く、魅力的な眼差しを意識しましょう
「オーラ」がある人って、とても魅力的ですね。特に意識的に派手な振る舞いや身なりをしなくても、その人が本来持っている雰囲気や空気感の強さは、自然に人の目を引く物です。
一般的には、国民的アイドルやスポーツのスター選手、世界的に著名な人物などには「オーラがある」と表現されますが、その「オーラ」を生み出す元になるものとは、一体何なのでしょう?
具体的にオーラがある人の印象としては「にじみ出てくる自信」や「恐い位の威圧感」という意見もあるでしょう。その為、多くの人はカリスマ的な存在に感じたり、尊敬できる人物だと評価するのです。
では、その「オーラ」に特に大きい影響を及ぼす物は何か?それが「眼力」なのです。そして、そんな人達の『眼』は皆、キラキラ輝く将来を見据えた様な瞳ではないでしょうか。
眼と脳は、唯一の直結する感覚器官です
眼と脳がとても深く関連する器官だと言う事をご存知ですか。その為、人間の心理や健康の状態は眼に反映されやすいのだと言う事なのです。
実際に人間の本能は、人の眼の動きや表情に対して、想像以上に関心を払っているのです。ですから、無意識の内に相手の眼をみることにより心理を探っていると言う事なのでしょうね。
つまり、コミュニケーション面でも、心理への影響という面でも「眼」というものは大事な器官だと言う訳です。
人間は、重要な決断をする時や自分に気合を入れたりする時には、自然と眼や眼の周辺に力が入るものです。つまり、眼の周囲の筋力は、それらの局面で活発な内面活動をしていると言うのです。
と言う訳で、本来は意識などしなくても眼が自分の本当の心を表現してくれるはずなので、眼力を鍛える前に、心を鍛える事が大切!なのですね。強い心・正直な心・誠実な心・・・つまり心理・思考が眼力を作るのです。
眼力の効果的な使い方
相手をまっすぐ見みつめる目線は自信・誠意・強い気持ちの表れになります。また、瞳や白目の澄み切った輝き・目の周囲の血行の良さは健康・健全である状態を表れになるのです。
人が受ける「魅力」や「自信」「威圧感」などの印象には目が大きく影響します。つまり、眼力がその人の印象を左右してしまうと言っても過言ではないのです。
前項で述べた様に、内面の充実が眼力の強さを生むという事実もあるのですが、身体の状態と心理には逆の流れも存在するのです。外見や身体の状態を心理が反映すると言う事です。
もし、眼の周辺が弛緩しかけている様に周囲から見えたとしたら、それは自身が知らない内に内面や気力を落とてしていく事になるかも知れないと言うのです。いわゆる「病は気から・・・」と言う様な状態もその一つでしょうか。
そんな時に、大切な商談など交渉の場面がある場合には「眼力」を鍛える事で、相手からの印象を変え、自分の内面にも働きかける必要があるのです。自分自身の「眼力」を強く意識する事で、交渉を円滑にすすめる手助けとなる強い目を作る事に役立てましょう。
眼周囲の筋肉を鍛えましょう
筋トレをする事で腹筋や上腕二頭筋を締めたり、発達させるのと同様に、筋肉の鍛え方次第では眼や顔つきも変える事が出来るのです。
日常をアクティブに過ごしていると、どうしても顔や目に疲れを感じてしまうこともあります。そんな時、眼にぐっと力を込めて気合を入れてみてください。それだけで気分まで変わるのです。
この日頃の努力で作られた強いまなざしには、人をドキッとさせたり引き込んでしまう魅力を生む効果があるでしょう。
眼力のある人達に共通する特徴は、しっかり開いた目・たるみの無い目元・澄んだ白目があげられるでしょう。それを実現する為には、眼周囲の筋肉を鍛える事に尽きるのです。
眼力を鍛える簡単トレーニング法
まず、最初は目を時計回りにゆっくり一周回してみましょう。その後、反時計回りに同様にゆっくりと一周します。
次に、ウインクをするのですが、ポイントはあくまでゆっくり・・・5秒かけて目を閉じます。その後、5秒かけて開くのです。
実際にやってみると、このゆっくりウィンクというのは案外難しいもので、慣れるまでは大変かもしれませんが、頑張ってこれを繰り返してみて下さい。
最後は、目を指を使い上下に開き、更に逆らうように目を閉じるという動作をしてみるのです。
この眼力エクササイズ、毎日の日課に組み込んで実践してみると人の心をつかむ力強い眼を手にする事が出来るでしょう。
いかがですか。以上が眼力のある人が交渉上手である理由とその作り方のご紹介です。
まずは、眼力があるかないかは自身の心や気力の状態と深く関わっていると言う事。そして、眼力は強いばかりが良い訳ではなく、TPOに合わせた目の表情が作れる事が大事だと言う事がお分かりになったでしょうか。
そして、常に持ち続ける強い意識と共に、普段の心掛けで眼力を鍛える事も可能だと言う事もご理解いただけた事と思います。
実に簡単なトレーニングをする事で、周囲の人から一目置かれる輝くオーラをもつ人間になれるかも知れないのです。試してみても損は無いのではないでしょうか。
まとめ
眼力を意識して交渉上手に!力強い目を作る術
・眼は心の窓
・八方目(はっぽうもく)を利用してみましょう
・キラキラ輝く、魅力的な眼差しを意識しましょう
・眼と脳は、唯一の直結する感覚器官です
・眼力の効果的な使い方
・眼周囲の筋肉を鍛えましょう
・眼力を鍛える簡単トレーニング法