喜怒哀楽を上手に文章で表現するための7つのトレーニング

喜怒哀楽を上手に文章で表現するための7つのトレーニング
絶対小説家になりたい!と思っている人は日頃どんな努力をしていますか?ただ単に「本を読むのが好き」「印税で暮らしたい」と思っているだけでは、到底小説家にはなれません。まず書きたいという強いテーマがあり、飯を食うより文章を書くのが好き、一日中書いていても全然モチベーションが下がらない、という強い意志が必要です。

小説に限らず、文章を書く時に一番難しいのは「喜怒哀楽」の表現。顔文字を使わず、喜怒哀楽を文章だけで表現するには、ある程度の基礎知識とトレーニングが必要です。

今回は、有名作家の殆どがやったという、「喜怒哀楽」を上手に文章で表現するためのトレーニング方法を7つ、ご紹介しましょう。

 


喜怒哀楽を上手に文章で表現するための
7つのトレーニング

 

複数の作家の文章を模写する

台詞まわし、文体の流れ、文章の構成、この全てを練習したいと思ったら、自分が尊敬する作家の文章を模写してみるのが一番です。読むのと書くのでは感覚が全然違います。すんなり頭に入る文章のつなぎ方、主人公の気持ち、背景の空気感、、。

それら全てを模写する事で、作家の「技」を盗むのです。宮本輝、浅田次郎といった、人間の喜怒哀楽を書かせたら右に出る者はいない、と評判の作家の文章がおススメです。

自分が感動した場面、主人公の気持ちがにじみ出ている場面、繰り返し繰り返し模写してみて下さい。職人はベテランの技を目で見て盗みます。文章の場合は何度も書き写して体得しましょう。

 

心に残る表現を集める

本を読む時は、買い物をする様に常に良い表現がないか探しながら読みましょう。面白い言い回し、クスッと笑える台詞、思わず号泣した文章等、見つけたらメモしてデータとして収集しておきましょう。

ノートに「喜・怒・哀・楽」と分類してそれぞれの台詞を書いておき、自分が使う時にリライトする事で、文章の表現力が格段に豊かになります。

本を読む時に何の意識もせずに読むと、全然文章力は付きません。読書する時は、自分の血や肉になるように貪欲な気持ちで読みましょう。

 

とにかく沢山読んで書く

やはり一番良いのは実践です。とにかく文章を書きましょう。1日1テーマを決め、読者を泣かせる、読者を笑わせる、と読み手の喜怒哀楽を意識した文章を書いてみて下さい。本を沢山読む事も重要です。

知らない事は書けません。文章を沢山読んで沢山書く、読者の喜怒哀楽を引き出す文章を心がける事で、文章力は飛躍的に伸びて行きます。新聞の投稿欄や、ネットの投稿欄にこまめに投稿してみるのも良いでしょう。

他人の目に触れさせる事で、文章を書く緊張感と喜びは2倍になります。

 

映画や漫画にも注目

映画や漫画には人間の喜怒哀楽が凝縮されています。特にプロが作った作品は、人間の感情の引き出し方をピンポイントで攻めてきます。喜怒哀楽を学びたかったら、沢山映画を観て、沢山の漫画を読みましょう。

そして映画や漫画の台詞、心に残ったシーンを書き出したり自分の文章にリライトして下さい。自分の文章を読んで、泣いたり笑ったり出来るようになれば、かなり成長しているはずです。

上手い台詞、文章表現を見つけたら、他にどんな言い方があるかを考える訓練をするのもおススメです。

 

歌詞やキャッチコピーもチェック

歌の歌詞にもキュンと来る台詞がありますよね。一見文章の表現力とは関係ない様に見えて、歌詞を覚える、歌詞を書き写す事も喜怒哀楽の勉強になります。

ポスターや看板、新刊本の帯の台詞にも注目しましょう。どれだけ短い台詞で人の心を揺さぶる事が出来るか、プロが考えたキャッチコピーにはハッとする表現が沢山あります。テレビのCM、雑誌の見出しといった日々目にする短い文章の中にも発見は沢山あります。
見かけたらスマホでとりあえず撮っておき、後から何度も見直してみるのも勉強になります。

 

辞書で語彙を増やす

やはり文章を書くには語彙力の多さは必須です。

難しい熟語は覚える必要なないかも知れませんが、よく使う単語、例えば「笑う」という単語だけとってみても「破顔する」「頬がゆるむ」「嗤う」「微笑む」と言い換えるだけで、喜怒哀楽の表現がぐっと深まります。

本を沢山読むと自然に語彙力も付いて来ますが、類語、対義語、反対語といった辞典を日頃からパラパラと目を通しておく事も大事です。文章の波をくずさない最適な語彙を沢山覚えて、是非文章に活かしましょう。

 

プロに批評して貰う

文章を書くのは誰かに読んで欲しいから書くのです。素人がヘタなのは当然ですから、恥ずかしがらずにどんどん読んでもらいましょう。

今はネットで自分のブログを作り、毎日更新も出来ますが、出来ればプロの人に批評して貰う事がおススメです。プロに添削して貰うと、自分の文章があっという間に洗練されてイキイキしてくるのが分かります。手品の様に文章が変わる様は感動的です。

手厳しい酷評もあるでしょうが、それが文章を「磨く」という事なのです。

 

いかがですか。「喜怒哀楽」を上手に文章で表現するには、自分が喜怒哀楽を沢山経験する事も大切です。色んな人と付き合って人間関係を広げる、嫌な経験こそ財産だと思って何事にもチャレンジしてみる、恥を沢山かく、、。

体を張って覚えた事を、そのまま文章に書き出してみて下さい。この7つのトレーニングをしていれば、自然と読者の心を揺さぶる文章が書けるはずです。

何かを上達したかったら、毎日の努力の積み重ねですよね。とりあえずこの文章を読んだ感想から、まずは書いてみてはいかがでしょうか。

 


まとめ


喜怒哀楽を上手に文章で表現するための7つのトレーニング

・複数の作家の文章を模写する
・心に残る表現を集める
・とにかく沢山読んで書く
・映画や漫画にも注目
・歌詞やキャッチコピーもチェック
・辞書で語彙を増やす
・プロに批評して貰う


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