私たち日本人はスピーチすることに慣れていません。しかし、経済大国として世界に通用するためには、スピーチは欠かせないものになっています。そして、スピーチは身近な職場や身の回りでも、よく見られるようになりました。
また、スピーチには形式があって、それに則れば話をまとめることは誰にでも出来ます。けれども自分から発信するメッセージを正しく聞き手に伝えるためには、いくつかのことをクリアーしなければなりません。
ここでは一分間スピーチを効果的に話すための文書構成を、わかりやすい言葉でひも解いていきますので、あなたとご一緒に見ていきましょう。
1分間スピーチを効果的に話す7つの文章構成
三部構成でまとめよう
構成はオープニングとなる導入部に始まります。ここは文章をつくるときに広く用いられている「起承転結」の「起」にあたっていて、スピーチの主題となる挨拶や前置きを述べる部分になります。
次はボディとなるスピーチの話の中心になるところです。一分間スピーチでは話を短くするために「承と転」を一緒にまとめて話す必要があります。
ここでは話にボリュームをつけたりエピソードや事の成り行きを加えます。そして、それらの結果の評価なども述べていきます。
最後はクロージングとなる結びの部分になります。「結」になり全体をまとめる手短な決意表明のような言葉を述べて終わりになります。
伝えたいメッセージを書き出そう
スピーチを行うための準備は二通りあります。一つはスピーチ原稿をつくることです。もう一つは、スピーチを行うための形式を表した手順のような、文書構成といわれる目には直接見えない種類のものです。
それはスピーチ原稿の文字の中に潜んでいます。スピーチ原稿はあなたが伝えたいテーマが込められているものです。そのスピーチ原稿を書き終えたら何度も声を出して読み上げてみます。
そうすることで、無駄のないあなた独自のスピーチに仕上がっていきます。
わかりやすい言葉で語りかけよう
メッセージを正しく聞き手に届けるためには、言葉の捉え方による誤解などによるコミニュケーション・ミスをなくします。立派なスピーチ原稿が出来上がったとしても、難解で複雑な内容では聞き手に敬遠されてしまいます。
言葉選びや発声の強弱、間の取り方なども考えた細やかな配慮が必要になります。わかりやすい言葉ではっきりとメッセージが届くように、話しかけるようにして落ち着いた態度で語りかけるように心掛けていきます。
あなたのメッセージを込めよう
スピーチはわかりやすいことが大切です。一分間スピーチは短い時間の中で、少ない言葉を使って聞き手にあなたのメッセージを届けなければなりません。
そのためにスピーチする話の内容はまえもって準備して、聞き手に漏らさず確実にアピールするように、原稿に書き出して漏れがないかどうか確かめていきます。
そのためにスピーチ原稿を用意する工程は、あなたのメッセージを聞き手に確実に届けるために省くことができない大切なキーポイントになります。
スピーチ原稿のボリュームを守ろう
一分間スピーチで話せる内容は一つのテーマに絞ります。話す時間は60秒前後になり早口にならないように、また、聞きとりやすい話し言葉で話しをして、聞き手にスピーチのテーマを伝えます。
メリハリをもたせ間をとりながら話します。文字数は300文字から350文字になります。そして、スピーチ原稿を読み上げて感触をつかんでみることが大切になります。
骨組みの構成を守ろう
一分間スピーチは三部構成を用います。導入となる言葉からはじまって、話の中心になるテーマを述べていきます。そして、それらの感想や反省などの言葉を述べてから、結びとなるしめの言葉で終わります。
この構成の流れをしっかりと理解できれば上手くいきます。ここでのポイントは構成の流れを守ることと、各々の構成に必要となる資料集めの作業で、あなたの体験に基づいたエピソードのテーマを見つけることにあります。
スピーチ原稿を覚えて話そう
実体験に基づいたテーマは聞き手に追体験する機会を与えます。スピーチは物足りないと感じる程度にまとめます。本番ではスピーチ原稿は使わずに、何度も練習して覚えた通りに話します。
背筋を伸ばして正面を見て落ちついて話します。一分間スピーチといえども、時間を余すような余裕のある話し方をしていくことが大切になります。
いかがでしたか。一分間スピーチはあなたの口調で、メッセージを正しく伝えることです。スピーチは自分を売り込む手段としては最適のものです。あなたの真面目さや明るさや優しさはすぐに聞き手に伝わっていきます。
一分間スピーチを覚えて話せるようになれば、あなたのスキルは上がり評価のアドバンテージもついてきます。さて、このお話があなたのスピーチに役立つものであることを願っています。
まとめ
1分間スピーチを効果的に話す7つの文章構成
・三部構成でまとめよう
・あなたの伝えたいメッセージを書き出そう
・わかりやすい言葉で語りかけよう
・あなたのメッシージを込めよう
・スピーチ原稿のボリュームを守ろう
・骨組みの構成を守ろう
・スピーチ原稿を覚えて話そう