毎日の生活習慣で頭が良くなれば、誰でも実践してみたくなりますよね。「もう少し知的になりたい」とか、「知性の度合いを増したい」などと考えている方は、是非、これからお話しする「毎日の生活習慣でかわる頭が良くなる方法」の7つの項目を出来ることから実践してみましょう。
ちなみに、今日お伝えする「知性」とは、決して「IQ」や「偏差値」を基準とした頭の良さではありません。そういった「知性」の向上にも貢献しますが、今回は「思考力」や「感性」、あるいは「知恵」、「叡智」といった要素を主体とした「知性」の修養を目的としてお話します。
では、毎日の生活習慣でかわる7つの頭が良くなる方法。早速ご覧ください。
なるべく多く書物を読む
多くの書物を読むことは、知性を高めるためには「マスト」です。現代の情報化社会には様々な情報が氾濫していますが、テレビなどを通じて受動的に情報を得ることと自発的に読むことによって情報を得ることとの違いは、そのプロセスにおける脳の働きの違いにあるといわれています。
「読む」という作業には、言葉の示す抽象的な概念を頭の中に具体性を持たせて想起しなくてはならないという、脳内における活発な知的作業を要します。
よって、既に作られた「お任せコース」とでもいうべき映像とともに受け身で情報を得てばかりいると、脳の筋力が衰え、自発的に情報のバーベルを持ち上げるための基礎体力ならぬ、基礎知力が弱ってしまうのです。先人の叡智に倣い、是非、読書による脳の散歩をしましょう。
ゆっくりでも内容をしっかりと把握しながら読む
読書に際しては、たとえゆっくりとであっても書かれている内容をしっかりと把握しながら、その知識を自分なりに消化していくことが大切です。自分にとってはあまりに難しいと思うような箇所は読み飛ばしても構いません。
しかし、「自分はこの書物からこれこれこういった情報を得られた」としっかり認識できるような読書の仕方が望ましいといえるでしょう。
また、自分の知的感性が「快い」と認識した情報や内容を選択していく必要があります。情報とはいっても、全てのあらゆる情報が有用であるとは限らないためです、「知」の育成は人ぞれぞれであり、決して競争や見栄から為されるべきではありません。自分に合った速度と方法で、ゆったり泰然と自信を持って実践すればよいのです。
マメに動き、身体を鍛える
身体を鍛えておくことは、頭を良くするためにもとても重要です。なるべく歩く習慣をつけるとか、日常の労働作業などをなるべく主体的に率先して行うなど、マメに身体を動かすようにするとよいでしょう。
神経成長因子や脳由来神経栄養因子などが生成されて脳細胞の新生と成長を促すといった効果があり、また、自然や社会などにおける体験、環境とのやりとりなどによって、脳神経回路のつながりが増えるともいわれています。
(一般社団法人日本運動療育協会URL「脳を発達させるのは運動です」;http://www.sparkinglife.jp/faq/index.htmlより)
なるべく脳によいとされている食品を摂取する
なるべく脳によいとされている食品を摂取するようにするのも一つの方法です。
チョコレート、酒、マグロ、ニシンなどの魚、キャベツやほうれん草などの青菜、ナッツや種実類、ベリー類、カレー粉、卵、お茶、全粒穀物、牡蠣などが脳には良いといわれています。(食べるだけで賢くなれる?
脳に効く「魔法の食べ物」トップ10;http://itmama.jp/2013/06/25/9248/より)
睡眠をしっかりととる
睡眠をしっかりとるべきであることはいうまでもありません。睡眠は、「記憶の整理」や、うつ病の予防などの「精神疲労の回復」、成長ホルモンの分泌などにとって大切であるとされています。
とくに、得られた情報は睡眠中に記憶として脳内で処理・蓄積され、また、起きているときには、ずっと活動している大脳は睡眠の時間帯に休められるといわれています。
(「睡眠と脳について~睡眠と快眠の方法とコツ」;http://suimin.nerenai.com/yoi-nemuri/nou.html)
なるべく言葉で伝え表す(コミュニケーションの)習慣をつけ、それ以外の技能の習得にも積極的になる
さて、再び「言葉」に関する事項に戻りますが、頭を良くするには、日頃からなるべく「言葉」で伝え表す習慣をつけるとよいでしょう。
要するにコミュニケーション能力を高めるということなのですが、それにより、脳内にて様々な「事象」や「観念」を整理・統合し、順序立てて言葉に置き換えるという技能が身に付きます。「頭が良い」というのは、「脳内にて情報を処理する能力が高い」ということであるとも考えられるため、そうした訓練を日頃から積んでおくことで、「知性」を磨くことができるのではないでしょうか。
また、言葉に依らずとも、それ以外の技能による「観念」や「感性」の「表現」もコミュニケーションの一環だといえるでしょう。それゆえ、様々な技能の習得にも積極的になってみましょう。
知的好奇心を大切にしながらも、思いやりを忘れずに
たとえば、感銘を受けた書物を読み、それと関連するその他の書物を探すといった具合に、「好奇心」はそれぞれの人にとって「知性」を促進させる「舵」のようなものであるといえるでしょう。
それゆえ、「知的好奇心」から得られる新鮮な感動を大切にしましょう。あなたの知性は、あなたの「知的好奇心」という舵取りによって、一定の方向に進んでゆくのですから。しかし、いかなる場合でも、「思いやり」という重要な最低必要条件があることをお忘れなく。
この要素が欠けていると、たとえ、「高い」知性が得られたとしても、その行き着く先であなたの船は座礁してしまうでしょう。「思いやり」という基準は何にも増して、最善の「磁石」だといえるのです。その示す先には、単なる「知性」ならぬ「叡智」があるはずです。
以上、毎日の生活習慣でかわる7つの頭が良くなる方法についてお話しました。これまで、社会通念は「さらに未来のその先へ――」とでもいうような先進志向であり続けてきました。
しかし今日、そのような短絡的な進み方には、疑問が投げ掛けられつつあります。我々が知的進化を遂げるとしても、それが、最後の7つ目の項目でお話しました「思いやり」という通過点を経由してきた「知性」であるかどうかが問題であるとされるようになってきているのです。
それというのも、我々社会が高度に発展するにつれ、社会全般にわたって、そういった「心」の部分の欠落が目に付くようになってきたからだといえます。こうした課題も念頭に置きながら、我々は単なる「知性」ならぬ「叡智」を育んでゆく必要があるといえるでしょう。
まとめ
毎日の生活習慣で頭を良くする為に
1.なるべく多く書物を読む
2.ゆっくりでも内容をしっかりと把握しながら読む
3.マメに動き、身体を鍛える
4.なるべく脳によいとされている食品を摂取する
5.睡眠をしっかりととる
6.なるべく言葉で伝え表す(コミュニケーションの)習慣をつけ、それ以外の技能の習得にも積極的になる
7.知的好奇心を大切にしながらも、思いやりを忘れずに