同居のストレスが無くなる、二世帯住宅での7つの注意点

別居の増えた現代日本では、夫の両親との同居なんて考えただけでも憂鬱、という若い女性も多いのではないでしょうか?義理の両親が嫌いだというわけではなくても、四六時中近くにいると思うと気になってしまいますよね。

ましてや、ちょっと苦手なお舅さん、お姑さんとの同居となると、逃げ腰になってしまってもしょうがありません。何しろ、お悩み相談サイトには、お嫁さんユーザーからの「お姑話」、お姑ユーザーからの「嫁話」が花盛り。他人同士の同居というのは、かくも難しいものなのです。そうした事情から、近年では普通の同居から一歩進めた二世帯住宅が流行りです。

でも、実は、二世帯住宅でも、事情はそんなに変わらないという声もあります。寝室や個室は別になっているとはいえ、義理の両親との同居はやはりストレスがたまるんですよ。そこで今回は、二世代同居のストレスをちょっとでも軽くするための注意点をご紹介していきます。改築する前に考えておくべきことをおさらいしておきましょう!

 

同居のストレスが無くなる、
二世帯住宅での7つの注意点

 

玄関を別々にする

まずは、構造的な問題点から。同居のストレスを軽減する一番の方法は、玄関を別にすることです。なんといっても、家の出入りは生活の基本、それが「自由」にできるのとできないのとでは、雲泥の差なんです。

実家にいるとき、家を出ようとするたびに母親から「どこ行くの?」と聞かれた経験はありませんか?一人暮らしを始めると、好きな時に家を出入りできる自由に途轍もない解放感を覚えるものです。実際、玄関が一つだと、とにかく落ち着きません。

お客さんの少ない家ならまだましですが、しょっちゅうお舅さんお姑さんの知り合いが出入りするような家庭だと悲惨です。また、最近のお姑さん世代の中には、通販にはまっている人がすくなくありません。

荷物が届くたび出ようか出るまいか気にやんだり、鉢合わせしたり。自分自身が下着やダイエット食品を買ったときも、なんとなくいやですよね。どうしても玄関を別々にできない場合は、玄関のインターフォンの受信先を母屋と若夫婦の部屋に分けておくなどの工夫だけでも提案してみましょう。それだけで、かなりストレスの軽減になります。

 

キッチンを別々にする

同居のストレスは、台所から、とよく言われます。なんといっても、キッチンは女の城です。城に城主が二人いると、城内が荒れるもとなのです。野菜の切り方・洗い方、出汁の取り方、ご飯の炊き方、お姑さんに教えてもらうのは時にうれしいものですが、毎日毎回だとだんだん気が重くなってきます。そうなる前に、セカンドキッチンを作っておきましょう。

どうしてもキッチンを別に二つ設けるのが難しい場合は、せめて自分たちの居住空間に冷蔵庫とプチ戸棚くらい設置できるようにするといいでしょう。

 

二世帯を繋ぐドアにインターフォンを設置

二世帯住宅といってもいろんな形式があります。一階部分に舅姑が、二階部分に若夫婦が住むケースもあれば、二軒の二階家がくっついた形のツインタイプの同居スタイルもあります。どちらの場合でも、両家の間完全に行き来できる状態だと、若夫婦のほうが精神的に疲れてきます。

いちいち鍵をつけるのもちょっと、という場合、両家の境目にインターフォンを設置し、行きますよ、という意思表示をしてから行き来するようにするとストレスがたまりません。

ここからは生活編です。

互いの生活に干渉しない

これは基本中の基本ですが、どうしても親側は「子供」と思ってしまいがち。同居する前に、若夫婦から親側にしっかり伝えておくのが大切です。夫の両親との同居の場合は夫から、妻の両親と同居の場合は妻から、「困ったときは何でも助けるけど、普段の生活は干渉しないでほしい」と伝え、きちんと同意を取っておきましょう。同居してからストレスをためないためには、同居前の準備が大切です。

 

経済的に独立する

たとえ同居でも、財布はきっちりと分けておくのが基本です。財布を預けたり、預けられたりすると、「同居の嫁」感覚になってしまうからです。そのほうが楽だという人も中にはいますが、それではせっかく二世帯住宅にした意味がありません。

自立できない状態だとストレスもたまりますし、自分たちの収入の範囲内で生活することで、若夫婦は成長します。どちらの家族も経済的に独立できることを確認してから、同居を始めましょう。

 

嫌なことは、はっきり、かつ柔らかく断る

義両親から何か頼まれた時は、きちんと内容を聞いてから、受けるか断るかを決めましょう。どんな簡単なことでも、安請け合いは禁物です。一度引き受けたことを後になって断るのは、最初から断るより失礼になります。近くに住んでいる以上、そういうことが続くのは好ましくありません。

両親とはいえ義理なると最初はなかなかノーが言えないものですが、嫌なことははっきり、かつ柔らかく断る習慣を身につけましょう。それが、ストレスをためずに義両親と平和に暮らすコツです。

 

夫(息子)にメッセンジャーになってもらう

同居してすぐは若夫婦も両親もなかなかスムーズに意思の疎通ができません。そういうときは、血のつながった子供がメッセンジャーの役割を果たしましょう。夫の両親との同居の場合なら夫(息子)、妻の両親と同居の場合は妻(娘)が情報の伝え役になるということです。

両親側としても、そのほうが気楽なものです。言いにくいこと、特に何等かの断りを入れるときなどは、嫁から舅・姑へ直接伝えず、夫を通した方がスムーズに運ぶものです。

 

いかがでしたしょうか。

一番大切なのは、二世帯住宅、二世帯同居といえど、実は別の所帯が二つ入っているということを忘れないことです。完全同居ではないとはいえ、同居は同居。親しき仲にも礼儀ありの心を忘れてしまうと、憩いの場になるべき「家」がどんどん息苦しい場所になってしまいます。

大事な「家」をありのままの自分を出せる場所にしておくためには、良い嫁、良い婿、良い子になろうとしないことです。なあなあで同居の「きまり」ができてしまう前に、両家の距離感についてしっかり確認しておきましょう。

もし、配偶者やその家族がそのあたりをあまり考えていないようなら、同居する前に、さらっと切り出しておきましょう。まずは配偶者に、そのあと義家族に。不便なことが起こった時に、穏やかに話し合える環境を整えておくことが肝心ですよ。

 

まとめ

同居のストレスが無くなる、二世帯住宅での7つの注意点

・玄関を別々にする
・キッチンを別々にする
・二世帯を繋ぐドアにインターフォンを設置
・互いの生活に干渉しない
・経済的に独立する
・嫌なことは、はっきり、かつ柔らかく断る
・夫(息子)にメッセンジャーになってもらう


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