一分間スピーチをスマートに決めるための7つの原則

結婚式、卒業式、親睦会…。春はなにかと行事の多いシーズンですよね。スピーチを頼まれたりする事も多いでしょう。誰もが経験している事ですが、つまらなくて長いスピーチほど場をしらけさせるモノはありません。

スピーチをスマートに行うなら時間は1分間。60秒の中に、自分の思いと他人をうならせる内容、ユーモアを効かせた話を詰め込んでみて下さい。それができれば、どんな場所でも臆する事無くスピーチできるはずです。

今回は、一分間スピーチをスマートに決めるための、「7つの原則」をしっかりと覚えておきましょう。

 


一分間スピーチをスマートに決めるための
7つの原則

 

最初の出だしを大切にしよう

とにかく持ち時間は60秒。最初の出だしで自分のスピーチの成功率は決まると言っても過言ではありません。

一分間スピーチをスマートに決めるコツは、最初に驚きや疑問を投げかける事。

「実は今朝、痴漢に間違えられました。」

「昨日、初めて幽霊を見ました。」

など、思わず相手が「えっ!」と思う様な内容から始まると、みんなの注目があなたのスピーチに集まります。そこからぐいぐいと自分の話したい内容につなげ、最後は「なるほど~。」と納得させるスピーチを考えましょう。1分間という短い時間に話をまとめなくてはいけないので、あまり出だしの話題を引っ張ってはいけません。あくまでも最初のツカミ、みんなの注目を集める手段として考えて下さいね。

 

ツァイガルニク効果を利用しよう

ツァイガルニク効果とは、人間は達成できなかった物事や中断している物事に対し、より強い記憶や印象を持つという心理学的な現象です。

喧嘩別れして突然会うのを止めた恋人の思い出は、円満に別れた恋人よりも苦く苦しい思い出として強く記憶に残りませんか?後が気になる…。という気持ちにさせる事で、人々の気持ちを強く引きつける事ができるのが、このツァイガルニク効果のポイントです。

1分間という短い時間内で、全て話しきるよりは、「それでは、続きは個別に相談してくださいね!」などと面白い所で終わらせるのも1分間スピーチをスマートに決めるコツです。

ツァイガルニク効果は営業やプレゼンなど、仕事でよく使われる手法です。テレビのコマーシャルでも「続きはCMの後で!」などという終わり方をしますよね。相手の気持ちをつなぎ止めるのにも有効な手段です。

 

疑問をなげかけよう

スピーチは自分の考えを押し付けるより、相手の意見を聞いてそれを元に話を広げるというやり方もあります。

熟練したコメンテーターや、アナウンサーがよく使う手法です。突然質問することで、相手にも緊張感が走りますから、場も盛り上がります。

しかしこれは慣れていないと1分間という短い時間では終わらないかもしれません。スピーチ上級者向けの手法です。

 

抑揚をつけて話そう

学生時代、私が一番眠かった授業は、先生がボソボソと聞き取りにくい声で進める古文の授業でした。

聞き取りにくい声をずっと聞かされるスピーチは、どんなに内容が素晴らしくても相手の心に響きません。スピーチは内容も大切ですが、実は喋り方も同じ位重要です。

役者のように声を使い分けろとはいいませんが、ある程度の音量、ハキハキした喋り方は大切です。そして相手の耳を傾けさせるポイントは、抑揚をつけて話す、という事でしょう。

声に強弱をつけて話すと、自然によく聞き取ろうと人々は集中して耳を傾けます。大きな声でずっと話していた人が、突然小さな声でささやくと、思わず耳を集中させますよね。
1分間、集中して聞いてもらいたいなら、抑揚をつける話し方を練習すると良いでしょう。

 

謙遜しすぎないで話そう

自分がスピーチなんて…。と恥ずかしがる気持ちはよく分かります。しかしその気持ちをあまり出しすぎても、聞いている相手はしらけてしまうでしょう。スピーチは相手に自分の話を聞いてもらう事が目的です。1分間、堂々とした態度で話しましょう。

下を向いたり、視線をあちこちに動かさず、胸を張って喋って下さい。そんな態度を取るだけで、相手は自然と聞かなくては、という気持ちにさせられます。

スピーチの内容も、あまり謙遜せず、自分の主張をはっきりと出した方が聞いている側は同調しやすくなります。恥ずかしがらず、頑張って主張して下さい。

 

スピーチの起承転結を考えて話そう

スピーチをスマートに決めるには、まず冒頭で関心を引きつけ、内容で共感を誘い、最後にお得な情報などで記憶に定着させる工夫が必要です。

ダラダラと内容がないおしゃべりの様なスピーチでは、聞いている方も記憶に残りません。1分間とはいえ、スピーチするならきちんと話の起承転結のある内容を組み立てて置きましょう。

できれば自分で時間を計ってスピーチの練習をして下さい。練習すると、よけいな文章がどんどんそぎ落とされ、よりすっきりとまとまったスピーチが出来る様になるでしょう。

 

聞く相手にあわせた内容を考えよう

どんな集まりで、どういった人が聞くスピーチなのか、それをきちんと把握しておかないと、良いスピーチにはなりません。

小学生相手のスピーチと、40代の社会人に対するスピーチでは、内容はガラッと変わるはずです。相手に会わせた内容のスピーチを考えましょう。

スピーチで大きな拍手が欲しいなら、相手を共感させることです。「そうだそうだ!」というツッコミが入りそうな、相手に合わせた内容のスピーチを考えて下さい。

 

いかがですか。1分間という限られた時間内ですが、前もって予行練習しておけば、かなりスラスラと話せるはずです。

オススメの練習場所はカラオケボックス。マイクを持って、自分のスピーチを声に出して練習してみましょう。1分間で言い終わるのか、内容におかしい部分はないか、自分の声を聞きながら練習すると、驚く程スピーチ力がつきます。時間がある時、ぜひやって見て下さい。

人前で堂々と話をする機会はあまりありません。ですが、スピーチに自信を持つと性格も積極的になります。自分から色んな役員を引き受けて人前でスピーチをする機会を持つと、視野も広がり、人間関係も豊かになるでしょう。

引っ込み思案、消極的、そんな性格を治したい、新しい自分に生まれ変わりたかったら、まずスマートにスピーチできる練習をしてみるといいかもしれませんよ。

 


まとめ


一分間スピーチをスマートに決めるための7つの原則

.最初の出だしを大切にしよう
.ツァイガルニク効果を利用しよう
.疑問をなげかけよう
.抑揚をつけて話そう
.謙遜しすぎないで話そう
.スピーチの起承転結を考えて話そう
.聞く相手にあわせた内容を考えよう


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