考える力を身に着けて、解決力を高める方法


大人になってから、「学生時代にもっと考える力を養っておけば良かったな」と思った経験ありますよね。そもそも「考える力」とは、論理的に物事を考えることを意味します。

この考える力は、今を生きる上ではとても重要になっています。現代社会は多様化かつ複雑化しており、今まで経験したことのない問題に直面することもしばしばあります。それらを解決するためには、考える力を養うことが必要です。

考える力を身につけるためには、知識と経験の両方を持ち合わせることが大切です。知識だけあっても活用しなければ使い物になりません。また、経験から得たことを違う状況で応用出来なければ、意味がないのです。そこで、知識と経験を培い、考える力を身に着け、解決力を高めるにはどうすればいいのかをお伝えします。

 

考える力を身につけて、
解決力を高める方法

 

今抱えている問題を洗い出す

考える力を養うためには、まず今抱えている問題が何なのかを把握することです。大判の紙やカレンダーの裏側などに、現在の自分の状況を書き出してみましょう。

ポイントは、きちんとした文章で書きだすのではなく、単語で書き出していくことです。あくまで自分の頭の中を整理することが目的なので、思いついたまま書いてみてくださいね。

 

到達点を設定する

課題を把握したら、次に到達点を設定します。ゴールが分からなければ、どう進んでいいのか分からないですよね。最終的な着地点を作ることで、ある程度の方向性を決めることができます。

 

到達点に至るまでの中間目標を設定する

到達点を把握したら、さらに中間目標を設定します。山に例えると、最終的な到達目標を山頂とします。しかし休みなしで上まで行くのは、辛いですよね。なので、途中に休憩所がいくつかあるのです。この休憩所が、中間目標になります。

また中間目標は、自分が今どの状況なのかを振り返る機会にもなります。必要に応じて計画の変更を行い、確実に到達点に行けるようにします。

中間目標の立て方として、「長期」「中期」「短期」というように、3段階で設定します。長期は数カ月程度、中期は1ヶ月、短期は数週間を目安に目標をたてます。

 

情報収集を行う

目標を設定したら、まずは短期目標に到達するために、今何をすべきなのかを考えます。その1つとして、情報収集です。これは考える力の中の「知識」にあたります。

ここで注意しなければいけないのは、何の情報が必要なのか、ある程度絞ることです。むやみやたらに情報収集を行っていても、それ自体が目的となってしまい、計画が進まないからです。

 

計画を立てる

情報収集をしたら、それに基づいた計画を立てます。ここでいう計画とは、その日あるいは数日間、何を行うかという具体的な計画です。

ここでポイントなのは、第三者から見てもわかる計画を立てることです。後から反省などしたときに、どのような計画に基づいて行動したのかを、把握しやすくするためです。

 

計画を実践し、成果を振り返る

計画を立てたら、実際に行動してみてください。そして、行動した結果を振り返ってみましょう。考える力を養うためには、反省し次に活かすことが大切です。反省点を踏まえた次の計画を作成し、また実践するというサイクルを続けていきましょう。

また、反省点は記録に残しておくと良いです。そうすれば、後から「自分はこんなことを考えていたのだな」と、確認することができるからです。

 

もう1つプランを用意しておく

物事は予定通り行くとは限りません。時には想定外のことが起きることがあります。そのときに対応するための1つの方法として、別のプランを用意することです。そうすれば、1つの計画がダメになっても、もう1つの計画で対応することができます。

このように、「こんな事態が起きたときにどう対応するか」と予想することも、考える力を養うことに繋がります。

 

いかがでしょうか。

考える力を身につけて、解決力を高めるには、まず自分がどんな状況で、どんな問題を抱えているのかを、洗い出すことから始めます。そして、問題解決の到達点はどこかを、明確にします。

到達点を定めてある程度の方向性を決めたら、そこに至るまでの中間目標を設定します。このとき、長期・中期・短期と期間を区切って設定するとゴールまでの道筋が把握しやすいです。

目標を設定したら、まず自分は何をすべきかを把握し、必要に応じて情報収集を行います。そのデータを元に、計画を作成、実行します。実行したら、反省点などを振り返り、それを活かした計画を作成、実行するというサイクルを繰り返します。また、1つの計画がダメになった場合を想定して、もう1つの計画を用意しておくと良いです。

考える力は、日々起こる問題を解決していく中で養われていきます。最初は失敗することもあります。しかし、その失敗も大事な経験の1つであり、考える力の1つでもあるのです。まずは自分の身近な問題から、試してみましょう。

 

まとめ

考える力を身につけて、解決力を高めるには

・今の問題を洗い出す
・問題解決のゴールを設定する
・ゴールに至るまでの中間目標を設定する
・情報収集を行う
・計画を作成し、実行する
・1つの計画がダメになった場合を想定し、もう1つ計画を作成しておく


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