思考力を自分自身で鍛えることができることを知っていましたか?思考力とは「考える力」。人間にはもともと思考力が備わっているがゆえに、あらゆる動物をしのいで食物連鎖の頂点に立つにいたりました。
しかしパソコンやスマホが普及している現在、「なぜ?」「どうして?」という謎の答えが簡単に手に入るようになりました。便利は人間を退化させます。パソコンなどの人工知能に頼りすぎると、人が考える力が衰えてくる危険があるのです。「疑問の答えはパソコンの中にある」という考えが、人間自身の「謎を解こう」「手段を考えよう」という思考力を退化させてしまうのです。
そこで日々の単純な工夫によって、思考力を鍛える方法をお伝えします。自分自身ももちろん、お子さまにも実践して思考力の鍛錬を積んでください。毎日行うことで、将来自分の力で未来を切り開くことのできる思考力を手にすることができます!
思考力を鍛える方法!
子どもでもできるトレーニング集
毎朝の服を自分で選ぶ
お子さまも自分自身も、毎日の服は自分で選ぶようにしてください。最初は単純に好きなものを適当に選ぶことから始まります。しかし少し経てば寒い日には温かい恰好を選ぶようになります。また、手袋などの備品も自分で用意するようになります。
お子さまの場合も思考力の進化が著しく、「汗をかきそうだな」と思ったら、自ら着替えを荷物に用意するまでになりますよ。今日の午後の天気から起こりうる事態を予想して、備える。毎日の服選びは思考力を鍛えます。
毎日の予定を立てる
毎日のスケジュールを簡単でいいので立ててください。細かい時間などはいいのです。「学校→部活→買い物→友人宅→帰宅」など、毎日予定を組み立てて、時間を気にして行動するためです。
時間内に物事を終わらせるためにはどうすればいいのか、などの工夫が自然と身につきます。物事を効率よく運ぶための訓練を普段からしておくことで、思考力が強くなります。
宿題や予定に「締め切り」をもうける
宿題や予定に締め切りを決めてください。「今日中に宿題をやる」では、後回しにして寝る前に泣くことになります。「4時までに宿題を終わらせる。」「夕ご飯前に宿題を終わらせる。」などと、予定に締め切りをもうけることで、気が引き締まります。
時間に締め切りをもうけることで、時間内に効率よく物事を終わらせるために思考力を働かせることになります。また、短時間に物事を終わらせるために集中力も身につきます。
毎日の献立を考える
毎日の食事を考えることは思考力の訓練になります。主婦の仕事は時間が決まっていないため、自分自身で仕事の効率をよくするために頭を働かせなければなりません。炊事洗濯買い物に育児と、多彩な物事を一日のスケジュールに組み込まなくてはならないのです。
中でも特に思考力を使うのが「献立」です。多くの主婦の方は、常に「次の食事は何にしよう?」と頭を悩ませています。家族がお腹を空かせたときに、何もなければ困りますよね。その役割を子どもに任せるのです。
たまには子どもに献立を決めてもらって、その献立のために必要な食材を書き出してもらってください。更に、冷蔵庫の中の余った食材を伝えて、それに沿った献立を考えてもらうことも思考力の鍛錬になります。最初は難しいですが、そのうちスムーズにメニューが言えるようになれば思考力が向上した証拠です。
年間予定表を作り、年間の目標を持つ
思考力を鍛えるためには、未来を先読みする鍛錬をすることが一番です。未来を先読みする、というと難しく聞こえますが、予定を立てるという意味でとれば明白ですね。予定を立てて、その予定に沿った行動をするために自分の頭を働かせるのです。それがそのまま思考力の訓練になります。
毎日のスケジュールを立てることも有効ですが、それと同時に1年間の予定表を作ることをお勧めします。大きく長い目標と、小さく短い目標の二つを段階的に達成していく経験が、更なる思考力アップにつながるからです。
目標を達成するためにどうすればいいかを提示し実行する
目標を持つことで、人は飛躍的に向上します。身体能力が向上する場合もあるし、思考力などの精神面が鍛えられるのです。目標を持たずに、毎日「生きるために生きる」ような生き方は、惰性的であると言えます。
どうせ生まれたからには、目標をもって、それを達成する生き方を選ぶべきです。目標を達成するためにどうすればいいのかを考えることで、思考力は鍛えられます。そして考えた結果を自身で実践することで、人生に貴重な経験を積むことができます。
自分の考えを実行することで、自己責任能力も培うので、お子さまには是非実践していただきたいですね。
さて、思考力を鍛える方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。子どもでも出来るトレーニング方法を中心に紹介してきましたが、思考力を鍛えたい大人にもぴったりの内容となっております。
思考力を鍛えるためには、毎日のスケジュールを組んで、それに沿った行動をすることが一番です。中でも上に紹介した主婦の仕事は、思考力アップが期待できます。主婦業を奥様に任せきりの旦那さんも、頭の体操の一環と思い、たまには奥様の家事を負担してみてはいかがでしょうか。
また、お子さんの思考力アップを目指して予定表を作らせても、一人ではなかなか到達は難しいものです。ご両親の助けやアドバイス、声掛けなどが適切にもたらされることで、思考力や自身のアップにつながるため、目標を達成するまでは親子一緒に取り組むといいでしょう。
まとめ
思考力を鍛える方法!子どもでもできるトレーニング集とは?
・毎朝の服を自分で選ぶ
・毎日の予定を立てて時間内に物事を済ませる工夫をする
・宿題や予定に「締め切り」をもうけることで、効率よく時間内に物事をするようになる
・冷蔵庫の中身を把握したうえで、毎日の献立を考える
・年間予定表を作り、年間の目標を持つ
・目標を達成するためにどうすればいいかを提示し実行する