会社をクビになっても困らないための備えとは?


景気は回復傾向にあると言われてはいるものの、突然のクビ宣告!突然の会社倒産!ということも、まだまだありえる日本社会。自分の会社だけは大丈夫…なんて思っていると、明日突然クビになるという可能性も。

大企業だから安心、中小企業だから心配という時代は終わり、大企業のリストラもどんどん進む今の時代。でも、いつクビになるのかとビクビクしながら働くのも辛いし、だからといって自分だけはクビにならない!と自信を持って言えるほどの力も無いという人も多いもの。仮に自信があったとしても、それが過信に繋がっては新たなリストラ候補にもなりかねません。

ここでは、会社をクビになっても困らないための備えについて説明します。万が一の事態に備えて、ぜひ参考にしてください。

 

会社をクビになっても
困らないための備えとは?

 

備え=お金が全てではありません

会社をクビになっても困らないための備えと聞くと、どれくらいのお金が必要なのかと考える人がいますが、備え=お金ではありません。もちろんお金はあるに越したことはないですが、だからといって「じゃあ何千万貯金しましょう」というほど簡単なことではありません。

今の会社をクビになった場合、40代であってもあと20年弱、30代であればあと30年弱働く必要があります。その長い期間働かずに暮らしていけるだけの貯金という考えはとても非現実的。ここで必要になるのは、働くためのスキルの「備え」です。

 

「会社をクビになることはない」という根拠のない自信は捨てましょう

日々の暮らしの中で「なんとかなるさ」という楽観的な気持ちはとても大切です。日々を悲観的に考えすぎると、生活も息苦しくなってしまうもの。でも、もしあなたに「会社をクビになることはない」という根拠のない自信があるとすれば、それはどこから来たものでしょうか?

おそらく、それは単に希望的憶測にすぎません。もしくは「クビになったらどうしよう」という不安から逃れるために、ただただそう言っているだけ。その可能性もある、という現実を受け止めることで、より今後の人生計画と向き合えるはず。まずは、心の備えが大切です。

 

「仮に」転職するとしたら…自分のスキルを客観的にチェックしましょう

今の会社をクビになれば、必然的に就職活動をすることになります。入社数年ならまだしも、十数年、数十年同じ会社で働いてきた場合は、就職活動というものは遠い昔の出来事のはず。自分に何ができるのか、自己分析が大切と新卒の就職活動でも言われていますが、それは中途採用でも同じこと。会社人生の中で自分が身につけてきたスキルを書き出してみましょう。

そして「仮に」転職するなら、どんな場所で働けるのか想像してください。ハローワークや求人サイトを目安にするのも良いでしょう。自分の年齢、自分のスキルでの市場価値を見ることで、現実的な備えを考えられるようになるはず

 

「仮に」独立するとしたら…想像力と、ほんの少しの具体性で未来を描きましょう

会社をクビになったことをきっかけに、独立という道を選ぶ人もいます。数十年前に比べれば、独立志向は高まり、若者の中には会社勤めをせずに最初から独立というパターンで働くことも多い現代。

しかし、長年会社勤めをしてきた場合、なかなか独立のイメージがわかないのも事実。最初は、こんなことをしてみたいな、くらいの夢物語でもOKです。そういえば…と、昔の夢を思い出すかもしれません。

夢物語を描いた上で、今の自分ならその夢の実現はどれくらい可能なのか、計算してみましょう。資金、年齢、行動力など、どこかひとつ、今の自分でも踏み出せる可能性があるかもしれません。実際に独立するかは別として、会社勤め以外の働き方もあると少しずつ具体的に考えておくこともひとつの方法です。

 

今の自分に足りないものと向き合いましょう

もしクビになった後、就職活動をするにせよ、独立するにせよ今のあなたでは足りないものがあるはず。例えば、今の会社で行っていることと、同じ仕事をするには、もっと英語力が必要というのであれば、英語の勉強を行うというのもひとつの方法です。

自分の考えに凝り固まっていて、新しい世界で活動できる気がしないというのであれば、年齢性別問わず多くの人と出会えるように習い事やボランティアに行くのも良いでしょう。

今の自分を否定する必要はありませんが、足りないものをひとつ補う、得意分野にひとつ上乗せする、ということを繰り返すことが、クビになったときの備えにつながるはずです。

 

いかがでしたか。今の暮らし、今の会社に満足していればいるほど「クビ」という言葉は恐ろしいもの。できればクビにならず定年まで働きたいものかもしれませんが、そればかりは誰にもわかりません。

ただ、無闇に恐れるよりも少しでも心の準備、スキルの準備をしておくことで気持ちにゆとりも生まれるはず。また、結果的にクビになることがなくても、そのスキルは決して無駄にはなりません。会社側としても、向上心のない社員よりも、スキルアップして会社の役に立とうとする社員を優遇したいはず。

人生=会社と考えず、自分の人生と考えることで、今後の見通しも立てることができるでしょう。こうでなければ、という考え方に縛られることなく、柔軟性を大切にしながら今からできる備えについて考えてみてください。

 

まとめ

会社をクビになっても困らないための備えとは?

・備え=お金が全てではありません
・「会社をクビになることはない」という根拠のない自信は捨てましょう
・「仮に」転職するとしたら…自分のスキルを客観的にチェックしましょう
・「仮に」独立するとしたら…想像力と、ほんの少しの具体性で未来を描きましょう
・今の自分に足りないものと向き合いましょう
・今後未来がどうなるかは誰にもわからないもの。想像力と柔軟性を大切に


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