帝王学に学ぶ!部下を導く力を身に付けるための7つの助言

帝王学に学ぶ!部下を導く力を身に付けるための7つの助言

社会に出始めのころは上司に振り回されてばかり、あー、早く出世したいなー、なんて思ったものではありませんでしたか?それがいつの間にか管理職。念願かなったはずなのに、今度は部下に振り回される日々。自分は平社員のころちゃんと上司のいうことを聞いていたのに、どうして部下は自分のいうことを聞いて成長してくれないのかとイライラしている人も多いのではないでしょうか?

ですが、会社で部下を育てるのは子供を育てるのと同じ。思うだけでは思うように育ってくれないのは当たり前です。大きく育てるには、正しく導く必要があります。帝王学という言葉をよく聞きますよね。

名君と言われた王や帝王、政治家や武将たちは、生まれたときから政界や戦いの中で人を治める方法を学んでいます。彼らが国を治めたやり方で部下たちの上に君臨できれば怖いものなしです。そこで今回は、帝王たちの言葉を参考にしながら、あなたの部下の導き方を見直してみましょう!

 

帝王学に学ぶ!
部下を導く力を身に付けるための7つの助言

 

まず聞く、とにかく聞くークレオパトラの会話術を盗め!

帝王学からのアドバイス、最初はクレオパトラの言葉を紹介しましょう。美女で有名なクレオパトラ7世ですが、実は、顔立ちそのものは美人というほどでもなかったといわれています。クレオパトラは美女というより、聞き上手、笑顔で相手の話を聞いて、相手に気持ちよく話をさせる才能の持ち主でした。それが彼女の人気の秘訣、人を率いる力の源だったんですね。

会社で若い部下と話しているとき、イライラすること、ありますよね?そんなとき、つい声を荒げてしまったり、馬鹿にするような言葉をはいてしまったりしていませんか?相手は結構いつまでもそのことを覚えていたりするものです。あなたはは軽く忠告をしたつもりなのに、相手は叱責と受け止めている場合もあります。上司には子供っぽく見えても、部下は子供ではありません。

子供を叱るように部下をしかるのは禁物です。会話のコツは1にも2にも聞くこと。クレオパトラのように上手に聞いて、話し相手を快くさせる会話術を身につけましょう!

 

部下に話すより部下に話させるのが大事ーワシントンの対話術を盗め!

こちらも対話術。アメリカ大統領ワシントンの言葉に、「人の話の腰を折ってはいけない。人の話題を横取りしてはいけない」 というものがあります。これは人づきあい、特に目下の人との付き合いで覚えておきたいことです。

立場に上下があると、どうしても上の立場の人間が話すことが多くなります。これはある程度仕方のないことですが、優秀な上司なら、部下に話す機会を割り振らなければなりません。一番いけないのは、相手の話の腰を折ってしまうこと。友達同士ならともかく、上司に話の腰を折られてしまうと、黙って受けるしかなくなってしまいます。上に立つものは会話の運び手、会話を独占してはいけません。

「あ、それ知ってる」と思っても、すぐに身を乗り出したりせず、最後まで話を聞きましょう。話す時と聞く時を心得る、それができるようになったら、帝王学の第一ハードルをクリアしたようなもの。相手はちゃんとあなたの対応を見ていますよ。

 

誤解はきっぱり解くーリンカーンの人間術を学べ!

立場に上下のない学生時代までは、嫌なことは嫌といえましたね。社会人ともなると、そういうわけにはいきません。はっきり言うべき時は、はっきり言う。これも社会人として大事なスキルです。はっきり言えないと、いつの間にか誤解がつのってしまうもの。

そんなときに思い出してほしいのが、リンカーンのこの言葉。「会ってじかに話すのが、悪感情を一掃する最上の方法である」 。部下との間に悪感情が蟠ってるな、と思ったら、会話の場を設けましょう。

感情的にならず、順を追って論理的に誤解に至った状況を説明すること、面倒くさいようでも、これが一番間違いのない方法です。時間が解決してくれるだろう、と放っておくのは危険です。誤解は小さな芽のうちに摘み取っておきましょう。

 

成功は分け合うもの、失敗は引き受けるものーJFKの人心掌握術に学べ!

「成功は千人の方々のお陰、失敗はあなた一人の責任」、これは JFケネディの言葉です。アメリカ人らしい発想ですが、日本の会社でもチームワークは必須。成功したときの部下に対する感謝の気持ちと、失敗したときの責任の取り方に上司としての器が如実に表れるものです。

そして部下はそれを見ています。プロジェクトなり契約なりが成功したら、まず、その後ろで協力してくれた部下たちに感謝しましょう。逆に、ことがうまく運ばなかったときは、一つ一つの実行者に責を問う前に、その選択、決定をした自分の責を問いましょう。部下は常にあなたの背中を見ていますよ。

 

個性を尊重するー武田信玄の人間活用術に学べ!

風林火山で知られる武田信玄の言葉に、「渋柿は渋柿として使え。継木をして甘くすることなど小細工である」というものがあります。「人は城、人は石垣、人は堀 」と詠じた信玄らしい言葉だと思いませんか?確かに、食すには甘い柿のほうが好ましいものです。

が、全ての柿を甘くし、渋柿には価値がないと断じてしまっては社会は単一化してしまいます。渋柿は美味しい干し柿になってくれるように、一般受けしないキャラクターの部下にも良いところはあります。

大人しい部下がいたとして、「君は暗いよ、元気がないよ、もっと陽気になりなさい」と自分の好みや世間のスタンダードを押し付けてしまう前に、その人の個性を見直してあげましょう。おとなしい人が意外な力を発揮する場面もあるものです。

 

威厳を持て、しかし驕るなー黒田官兵衛の指導術に学べ!

「大将たる人は、威厳というものがなくては、万人を押さえることができぬ。さりながら、悪く心得て、威張ってみせ、下を抑え込もうとするのは、かえって大きな害である」 。これは、軍師として有名な黒田官兵衛の言葉として知られるものです。

現代の会社社会にも十分通用する教えですね。多くの人の心を一時に掴むには威厳が必要です。しかしそれは一朝一夕に身につくものではありません。身についていない威厳の代わりに空威張りするような上司には、誰もついて来てはくれません。威厳と空威張りを混同することのないように!

 

好かれることばかり考えるなーサッチャーの強さに学べ!

西洋の政治家で官兵衛と似たようなことを言っているのがイギリスの女性首相だったサッチャー女史。「リーダーは好かれなくてもよい。しかし、尊敬されなくてはならない」という言葉は、いかにも鉄の女サッチャーらしいと思えます。

好かれることを気にしていると、リーダーにはなれません。反感を買うことを覚悟で厳しく事に当たることも時に必要です。大切なのは、多少の反感を買っても部下の心が離れないくらい普段から尊敬されていることです。

部下の機嫌をとり、顔色を窺っているような上司を部下は尊敬しません。厳しいけれども実力があることを示して、初めて部下はついてきます。仕事の実力は職場で見せるもの。尊敬されるには、仕事ができることを示すのが第一です。

 

「人間にとって最も重要な資本は金ではない。人間こそが、最大の資本なのである」。これは、キューバ革命の有志フィデル・カストロの言葉です。社会にとって大切なのは人力、ヒューマンパワー。

会社にとって大切なのは、社員。上司にとって大切なのは、部下。いざというとき会社のために動いてくれる部下を育てるべく日々、自分自身を切磋琢磨し、部下と一緒に成長しましょう。実力もないのに空威張りしても部下は育ってくれませんよ!

 

まとめ

帝王学に学ぶ!部下を導く力を身に付けるための7つの助言

・まず聞く、とにかく聞くークレオパトラの会話術を盗め!
・部下に話すより部下に話させるのが大事ーワシントンの対話術を盗め!
・誤解はきっぱり解くーリンカーンの人間術を学べ!
・成功は分け合うもの、失敗は引き受けるものーJFKの人心掌握術に学べ!
・個性を尊重するー武田信玄の人間活用術に学べ!
・威厳を持て、しかし驕るなー黒田官兵衛の指導術に学べ!
・好かれることばかり考えるなーサッチャーの強さに学べ!


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