鬱病の典型的な症状を知って、自分の心を癒す7つの方法

鬱病の典型的な症状を知って、自分の心を癒す7つの方法
鬱病というのは他の身体的な病気と違い、症状が目に見えるものではありません。とにかく他の人とは比べ物にならないほど心配事や不安が大きく、苦しい時間が長く感じる鬱病は、自分の今の状態を詳しく知り、受け入れることで、大袈裟に捉えずに落ち着きを取り戻すことが必要です。また、ストレスから来るちょっとしたキッカケにも敏感になることで、十分な予防もできるでしょう。

鬱病の症状は、気分的なものから生活習慣、体調面でといくつか注目すべき点があります。

典型的な鬱病の症状を知って、気持ちの整理が少しでもつけば、辛い鬱との戦いの生活の中でも、自分の心を癒すことができるはずです。ここでは鬱病の症状の主な7つを解説します。

 

鬱病の典型的な症状を知って、
自分の心を癒す7つの方法

 

ネガティブな感情は、反省できる人間に備わっているものです

どんなときもわびしさしか感じない、何をしても、何を見てもイライラしてしまったり、直ぐに自分が悪いのではと自分を責めてしまうなどは、鬱病の基本的な症状です。

日常生活を営んでいればストレスが溜まるのは当たり前ですが、鬱病はその落ち込み度合いが違います。何日、何週間ではなく、何ヶ月にも渡るなど期間がとにかく長かったり、自責の念が強いがあまりに不安も大きくなり、そんな気分に歯止めが利かなくなると他人に対して攻撃的にもなります。

反省しない人間に比べれば、反省できる人間はすばらしいもの。誰にでもストレスはあり、それなりに苦しんで生きています。今の自分はちょっと疲れて敏感になっているんだな、と自分の状況を受け入れ、悩むことも大切なんだと思いましょう。

 

自分の出来ることだけに目を向ける大切な時期だと捉えましょう

鬱病の人が症状として感じ始めるのは、仕事や家事などの能率が下がった時に多いと言います。今まで簡単に出来ていたものが出来ない、集中力が全く続かなくなったり、注意力が散漫になったりなどが代表的な鬱の症状です。

あまりひどくなると、自分の趣味や身だしなみにもやる気を起こせなくなります。また、音楽やテレビなども楽しさを感じられなくなります。他にも、不注意な状態が長く続くため、怪我や事故に遭う場合や、学校や社会、友人関係など周りで起きていることに関心がいかなくなることが多いです。

こんな状況は本来の自分を取り戻すステップと考えてよいでしょう。今は自分の気分の赴くまま、取捨選択をする時期なんだと考えましょう。

 

生活ペースは自分の都合に合わせてしまいましょう

鬱病の症状で、時間帯の変化として特に顕著なのが、朝が苦手になることです。起きぬけは特に、とにかく気分も体調も悪く、朝ごはんがまずく感じるように食べられなくなったり、身支度にとりかかれなくなったりするのです。そして、もう一つ特徴的なのが、夕方には回復するということです。

やらなければいけない事は無理をせず、夕方にまわしてしまってもよいでしょう。一日なにもせずに自分を責めてしまうよりも、今の自分のペースでも出来ることを少しでもやれば、小さな達成感が生まれ、そんな成功体験から徐々に気分は回復してくることでしょう。

 

睡眠をとることに囚われず、楽に考えましょう

鬱病の典型的な身体症状の一つに、睡眠障害があります。寝つきが異常に悪かったり、一度眠っても夜中に何度も目が覚めてしまうなど。2,3時間ベッドに入るけれども眠れないうちにダラダラと時間だけが過ぎ、朝になってしまう場合も。

そんな時も、どうか眠れない自分を責めないでください。眠れないのは鬱では当たり前の症状なのです。無理に睡眠をとろうとせず、仮眠を増やしたり、眠りにつく時間を遅らせてみたり、気持ちは楽に持ちましょう。

 

だるくて何も出来ないのは怠けているからではなく、病気の症状だと理解しましょう

たくさんある鬱病の症状の中で、身体に直接現れる辛い症状は、食欲不振や倦怠感、頻繁に起こるめまいなどもあります。身体が辛くて動かない時は、仕事や日常生活など、とてもじゃないけど完璧にこなす事はできません。

だるくて辛い時は誰にでもありますが、鬱から来る症状は比較的重いものです。このような症状が現れたからといって、無理はしないでおきましょう。病気による症状だと理解して、身体からのSOSだと、辛い時は行動を十分に控えて良いのです。

 

一人で何とかしようと思わず、周りの人の助けをかりましょう

鬱病の危険な症状として、注意が必要なのは飲酒や依存症で生活環境や自分自身をコントロールできなくなる事です。しかし、これらは患者の身体をどんどん蝕んでいき、自殺を誘引するとも言われています。金銭的にも肉体的にも、精神的にも後に残るもので良いものは一つもありません。

もし、このような症状が感じられる場合は、できるだけ周りの人や病院の助けをかりましょう。アルコールの問題などは専門的な知識が必要です。

 

症状が強く、不安になった場合は投薬治療も考えてみましょう

とてもこわいのが、自分を傷つける行為を繰り返してしまうことです。そんな感情をいつも感じていて、麻痺してしまうと、命を落としてしまうことにもなりかねません。鬱病と向き合って暮らしていると、その治りの遅いことに行き詰まりを感じたり、周りに迷惑をかけてしまっていると自分を責めてしまうことがあります。

考え方が暴力的になってしまうのは、脳内機能の低下が原因になっている場合もあります。その場合は投薬などである程度は治療できることも証明されています。命に関わるほど症状が強く、不安な場合は、投薬治療も含めて医師とよく相談するようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。鬱病だと診断されても、治療や症状について、ゆっくりと病院で話し合ったり、詳しく勉強する機会などあまりないのかもしれません。

ですが、他の病気と同じように、少しでも自分の病気のことを知って、その症状や対処法を理解するだけでも治療に大きく関わります。特に、鬱病なら医学的な処置よりも考え方のクセを直すだけで、快方に向かうことができます。

鬱病を特別な病だととらえていては、いつまで経っても心の重しがとれることはありません。他の生活習慣病と同じように、まずは自分の出来る範囲でちょっとだけ生活を変えてみる、それが難しかったら、今まで頑張りすぎていたかもしれないので、少し身体と心を休ませてみましょう。

 

まとめ

鬱病の典型的な症状を知って、自分の心を癒す7つの方法

・ネガティブな感情は、反省できる人間に備わっているものです
・自分の出来ることだけに目を向ける大切な時期だと捉えましょう
・生活ペースは自分の都合に合わせてしまいましょう
・睡眠をとることに囚われず、楽に考えましょう
・だるくて何も出来ないのは怠けているからではなく、病気の症状だと理解しましょう
・一人で何とかしようと思わず、周りの人の助けをかりましょう
・症状が強く、不安になった場合は投薬治療も考えてみましょう


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