会社に入って数年すると部下を持つことになる方がほとんどでしょう。そこで出てくる問題が、「やる気が出ない部下を持った」ではないでしょうか。
新人が仕事が出来ないことは仕方のないことですし、誰もが通る道ですからいいですが、やる気が出ない人間を部下に持つと、教えてもメモを取らない、いつまで経っても仕事を覚えないなどの問題が出てきて、イライラしてしまいますよね。しかし、何か問題を起こさない限りクビにするわけにはいきませんから、その部下をどうにかしなくてはいけません。
では、やる気が出ない部下はどう育てていけばいいのでしょうか。今回はやる気が出ない部下を持った際に、その部下にやる気を出させる方法を解説いたします。ぜひ実践してみてください。
やる気がでない部下の特徴を知り、
うまく育てる5つの方法
メモを取らせる時間を作りましょう
やる気がでない部下の特徴のひとつに、メモを取らないがあります。また、メモが適当で後から見返してもわからないようなメモを取る人もいます。
そういったやる気がでない部下に関しては、メモをその場で取らないこともありますから、別にメモを取らせる、メモをまとめさせる時間をこまめに作りましょう。
その際にもメモを取らない、メモが雑な場合は自分が説明したことに対して質問をしましょう。しっかりと答えられればそのままでいいですが、答えられなかった場合は本人もメモの重要性に気が付くでしょうから、もう一度きちんとメモを取らせましょう。
小さなことも褒めて認証欲求を満たしましょう
新人ややる気がでない人間は、「自分は必要とされていない」「仕事に対する満足度が低い」という特徴があります。
そのため、どんな小さなことでもいいですから、仕事において何かひとつ出来たら褒めましょう。「電話に素早く出てえらい」「作った資料のこの部分はよかった」などです。
さらにそのとき、「電話に素早く出てくれるから助かる」「作った資料のこの部分は自分には考えつかなかった。すごい」などの感情を入れるとより効果的です。それによってやる気がでない部下の認証欲求を満たしましょう。
仕事に責任を持たせましょう
やる気がでない部下の中には、「仕事の重要性が感じられない」という理由によりやる気が出ない人もいます。そのため、小さくてもかまいませんから仕事に責任を持たせましょう。
たとえば、いつもは自分が作っている資料も第一段階はやる気がでない部下にまかせることにしましょう。手直しすることがあるでしょうし、それは手間ですが、そのことを伝えずまずは部下に作らせることで責任のある仕事をまかせたという自覚を持ってもらい、やる気を出させましょう。
部下が委縮していないか観察しましょう
やる気が出ない部下の中には、職場の人間とうまくコミュニケーションが取れていなくて仕事のことが聞きづらい場合や何を言っても無駄だと思われているためやる気が出ない場合があります。
そのため、部下がどのような意見を持っているのか、職場の人間とうまくコミュニケーションが取れているか確認してはいかがでしょうか。
職場の人間と仲良くする必要はありませんが、コミュニケーションが取れない環境だと人間は委縮してしまい、職場で頑張ろうと思えなくなりやる気が出ないことがありますので、部下の観察をしましょう。
目標を作って達成するまでのプランを作ろう
仕事に責任を持たせるというところでも書きましたが、やる気が出ない部下の中にはモチベーションが低いからやる気が出ないという人もいます。そのため、目標を作って、また、作っただけで終わらないよう、達成するためのプランも作り、実践しましょう。
ただし、上司や会社が作った目標だと強制されていると感じますから、部下の能力を考えた上であなたと部下で考えましょう。それは部下だけの目標でもいいですし、あなたと部下、チームや部署の目標でもかまいません。
その際に数字だけもこだわったりせず、満足度や達成度を優先して作ると、やる気の出ない部下のモチベーションもあがります。
いかがでしょうか。やる気が出ない部下を持つとイライラしますよね。それは当然です。「どうしてこんなにやる気がないんだろう」「こっちは一生懸命説明しているのに、やる気のない態度に腹が立つ」と思っている方も多いでしょう。
しかし、怒っているだけではやる気の出ない部下を変えることは出来ません。やる気の出ない部下にはそういった性格で治らない場合もありますが、職場の人間とうまくいっていなかったり、自信がなく認証欲求が満たされないゆえにやる気が出ない場合も少なくありません。
ですから、やる気が出ない部下をただ「やる気の出ないどうしようもない部下」と決めつけず、なぜやる気が出ないのか考えてみましょう。この記事を読んで部下の育て方の参考になれば幸いです。
まとめ
やる気がでない部下の特徴を知り、うまく育てる5つの方法
・メモを取らせてわからないことが何か自覚させましょう
・小さいことでもOK!部下を褒めての認証欲求を満たそう
・仕事に責任を持たせて部下の意識を高めましょう
・部下が委縮しない環境づくりをしましょう。
・目標を作ってモチベーションを上げましょう