最近では会社や団体のミーティング、就職活動の集団面接でディスカッションが行われることがよくありますよね。
しかし、ディスカッションの方法を習った方は多くないはずです。そのため、ディスカッションをするとなっても、どのように進めていいのか、参加者はどのようにすればいいのかわからず、ただ特に成果を得られることもなく時間が過ぎてしまったという経験があるでしょう。
その結果、ディスカッションが苦手になったという方もいらっしゃるかもしませんね。しかし、ディスカッションは決して難しいものではありません。
今回は、苦手なディスカッションが成功するためのディスカッションで注意すること、テクニックを解説いたします。ぜひ参考にしてみてください。
苦手なディスカッションを成功させる
5つのテクニック
ディスカッションでの役割を最初に決めましょう
ディスカッションでは時間を決められていることがほとんどです。その時間内にテーマについて意見や情報を交換したり、話し合いによって問題を解決していきます。誰もが自由に意見を言うのであっては、時間内にまとめることはできません。
そのため、ディスカッションをするときは、必ず司会もしくは議長や時間を計る人(タイムキーパー)、書記を選出すべきです。これによって、全員な自分の役割を自覚でき、スムーズにディスカッションを進めることができます。
時間配分を決めておく
司会、タイムキーパー、書記を選出したら、司会もしくはタイムキーパーは、制限時間内で議論する時間とまとめる時間をどれくらい取るか決めましょう。
「発表がなければまとめる時間は不要」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえ発表しなくてもまとめる時間は取るべきです。
なぜかと言うと、制限時間がなってしまい、そのまま解散になると結局はただ意見を言っただけになってしまいます。議論したことで何がわかったか、どういうことが問題なのか明確にして、今一度全員が自覚する必要がありますから、まとめる時間を必ず用意しましょう。
ディスカッションのテーマをしっかりと理解しましょう
ディスカッションでありがちな失敗があります。それは、テーマの論点がずれるということです。話し合っている内容はテーマと全く関係ないわけではないけれど、テーマの話ではないということはよくあります。ディスカッションのテーマ、論点は何なのかということはしっかりと理解しましょう。
そして、論点がずれてきたと感じたのならば、そのことを指摘して論点を元に戻しましょう。そうしないと、関係ないことに時間を使ってしまうことになります。
意見を言う機会を平等に与えましょう
ディスカッションは積極的に話す場であるものの、自分の意見を言うことが苦手な方や話し過ぎてしまう方がいらっしゃいます。これはディスカッションにおいて、決していい状態とは言えません。
やはり、ディスカッションに参加している以上、全員の意見を聞くべきなのです。そのため、司会の人は全員が発言できるよう取り計らったり、賛成派か反対派か立場を明確にしてあげるなどの配慮をしましょう。
相手に攻撃的な意見や態度を取らず敬意を払いましょう
ディスカッションで大切なこと、それは「感情的にならない」です。ディスカッションは決してどちらの意見(または、どの意見)が正しいを決めるものではありません。
ディスカッションとは、それぞれの意見や情報を聞くことで、様々な観点から物事をとらえ、よりよい解決方法を見つけ出していくものです。
ですから、相手に対して攻撃的な意見や態度をしてはいけません。そうすることで相手も感情的になり、冷静さを欠いてしまいます。議論の視野も狭くなり、自由な発言もなくなってしまいますので、ディスカッションでは相手に敬意を払い、冷静に議論しましょう。
いかがでしょうか。ディスカッションが得意という方は実のところ、そういないでしょう。むしろ、自分から得意だという方は相手をねじ伏せたり、打ち破ることをしている方が多いです。
ディスカッションは人と意見を交換して議論することですから、それを好きという方はいても得意という方はむしろ危険です。ですから、ディスカッションが苦手だからと言って落ち込む必要はありません。
ただし、ディスカッションに参加する以上、意見は言わなくてはいけません。ただ他の人の意見を聞いて座っているだけでは意味がないからです。テーマに対して自分はどう思うかを、きちんと話しましょう。
もし、話せない、どう伝えていいかわからない場合は、賛成か反対かだけでも言い、自分の意思を表しましょう。この記事を読んで、ディスカッションに対する苦手意識が少しでも減っていただければ幸いです。
まとめ
苦手なディスカッションを成功させる5つのテクニック
・まずはコレ!重要な3つの役割を決めましょう
・発表がなくても意見をまとめる時間を作りましょう
・論点を明確化し、そこからずれないよう注意しましょう
・参加者全員の意見を聞いて、ディスカッションを活性化しましょう
・「相手の意見も正しい」という自覚を持ちましょう