不安で眠れない子供へ読み聞かせたいおすすめ絵本

不安で眠れない子供へ読み聞かせたいおすすめ絵本
夜になると不安になって寝付けないという子どもはたくさんいます。日中はどんなに元気に過ごしても、夜に不安が高まるのです。それもそのはず、夜は日も落ちて暗くなり、そこかしこに恐怖と不安が渦巻いているような気持ちになるからです。子ども時代にこのような不安を抱えていることは、珍しくないとはいえ何とかしてあげたいものですよね。

そこで不安で眠れない子どものために、絵本の読み聞かせをお勧めします。絵本は子ども時代にとても重要なアイテムです。絵本によって情操教育が進むと言いますからね。特に親が読み聞かせる絵本は、子どもの生涯の宝になると言っても過言ではありません。

絵本の読み聞かせの時間を持つことで、親子共有の思い出を作ることが出来るのです。その絵本の内容が、不安を払しょくさせるものであれば尚いいですよね。以下に不安で眠れない子どもにお勧めな絵本をお伝えしますので、本屋で是非探してください。

 

不安で眠れない子供へ
読み聞かせたいおすすめ絵本

 

「リサとガスパール/リサこわい夢を見る」

有名なフランスの絵本、リサとガスパールをご存知でしょうか。ウサギの姿をした、リサとガスパールが人間世界で普通に暮らしているという不思議な絵本なのですが、暖かいタッチで描かれた情感豊かな絵と、普通の人間の子どもの日常を思わせるほのぼのとした内容に、思わず笑みがこぼれます。

そんなリサとガスパールシリーズは何十冊も出版されています。フランスはもちろん、世界中の子どもとママに親しまれて、ファンも国際色豊かなこの絵本。不安で眠れない子どもには、リサとガスパールシリーズの中の「リサこわい夢をみる」をお勧めいたします。

「リサこわい夢を見る」では、夜になると襲ってくる不可解な闇の魔物に恐怖を感じたリサが、不安で眠れぬ夜を過ごすという内容。しかしリサ独特の方法で、不安を見事に払しょくするのです。

ほほえましい内容ですが、子どもが読むと共感したくなる気持ちも大きいかもしれません。不安で夜眠れない子どもの多くは、ここのリサと同じような気持ちでいることでしょうからね。

 

天邪鬼な子には「こわくないこわくない」

魔の2歳、悪魔の3歳というように、子どものうちには親の言うことを全く聞かない恐ろしい時期があります。子どもはわざと親の言うことと反対のことを言い、親の反応をうかがっているかの様子。相手をする親は根をあげて、「魔の2歳、悪魔の3歳」とその時期を振り返ります。

もちろん個人差があるため、3歳を過ぎてからこのような症状を発揮する子どももいます。そんなあまのじゃくの時期の子どもだって、不安で眠れない時はあります。特に天邪鬼ばっかり言って困った親からつっけんどんな態度を取られっぱなしの子は、内心不安でいっぱいです。

「ママ怒っているのかな?」「笑ってくれない…」と、子どもなりの不安を持ったまま眠りにつくと、寝入りばなに不安で泣き出すことも。そんなときはこの絵本を読み聞かせしてあげてください。あまのじゃくな子どもにぴったりの内容で、子どももきっと楽しめます

 

節分には「おにはそと」

節分になると子どもの前に鬼の格好をした大人がパフォーマンスをするのはよく見る光景ですよね。日本の伝統的な節分文化は、子どもたちにとっては「怖い」という邪念を払う勇気を持つべきイベントと言えるでしょうか。

節分になると「子どもたちを怖がらしてやろう」と悪乗りする大人もいて、子どもにしたら不安を抱えて夜眠れなくなることも。「鬼」は怖いものの象徴で、大人が思っている以上に子どもの心に恐怖心を植え付けています。

そんな節分の時期にお勧めの絵本があります。節分の鬼の話し。豆を投げられて逃げ出す鬼たち。その中のちび鬼が一人逃げ遅れてしまいます。人間も鬼も、子どもは子ども。好奇心を発揮して人間と触れ合う子鬼ですが、子鬼のお父さんは大慌て。

人間でも鬼でも感情があり家族があり、子どもは子どもだと、等身大の鬼の世界を感じることのできる心温まる絵本です。鬼はただの恐怖の対象ではなく、心のある生き物だと感じられれば、子どもの中の不安も解消するのではないでしょうか。

 

「よるくま」で気持ちをほっこりと

子どもの不安の原因は様々です。「お母さんに怒られた」とか「暗いところが怖い」とか、不安のもとはささやかな原因であることが多いかもしれませんね。しかし、ささやかな原因だからと言ってバカにはできません。

「夜になると何かがなんとなく不安」という子のためには、「よるくま」をおススメします。ふんわりとした優しいよるくまが闇の中にほっこりと浮かび上がるような暖かいタッチの絵に、クリスマスの夜に不安に駆られて眠れないこどもが、よるくまと冒険することで心地よい眠りに落ちることが出来る内容です。

よるくまのように無邪気に何の疑問も持たずに、与えられる愛に当然のように身をゆだねる。少し成長した子どもにとって、親から叱られてばかりの日々を過ごすことで、そんな無条件の愛を信じられなくなる時もあります。そして夜に不安で眠れなくなるのです。

けれどもどんなに悪さをして叱られてばかりでも、親から子への無条件の愛情は変わることなく続くんだよ、とこの絵本は優しく語り掛けてくれます。

 

さて、不安で眠れない子どもへ読み聞かせたいおすすめ絵本を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

子どもが不安定な気持ちで眠れなくなることはよくあることです。子どもの抱える漠然とした不安の裏には、必ずと言っていいほど親が関係しているものです。絵本の内容ももちろん大切です。

上に紹介したような、不安を払しょくする内容の絵本であれば、子どものささくれだった気持ちも落ち着くことは間違いありません。しかし何よりも、親自身の声で子どもに向かって語り掛けることが重要です。親の自分に対する思いを、絵本の読み聞かせの時間を通して子どもは感じることが出来るからです。

日中子育てや仕事や家事に疲れていても、寝る前のほんのひと時、子どものための読み聞かせの時間を持つことをおすすめします。不安の払しょくはもちろん、子どもの心の豊かな成長につながるからです。

 

まとめ

不安で眠れない子供へ読み聞かせたいおすすめ絵本

・「リサとガスパール/リサこわい夢を見る」で漠然とした恐怖をぬぐいさる
・天邪鬼な子には「こわくないこわくない」で素直な気持ちをうながす
・節分には「おにはそと」で鬼も心があるんだと伝える
・眠れない時は「よるくま」で気持ちをほっこりとしてあげる


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