「こんなはずじゃなかった・・・」、失敗してしまってから、こんな風に後悔することはありませんか?ですが、実のところ、失敗の多くは起こるべくして起こったものです。因果応報という言葉が示すように、失敗には失敗をもたらす原因が必ず存在します。
人はたいてい結果だけを見て、「どうしてこんなことに・・・?」と呆然とするのですが、元をたどれば、なるほど、という種が存在しています。種の存在が見えないとすれば、それは見ようとしないからです。
因果応報話のまとめサイトを見ていると、こういった種がごろごろしています。それも、本人たちは真剣なのに、傍から見ると、どうしてそんな失敗しそうなことに手を出したのかとあきれるような話がそこここにあります。今回はそういった因果応報話をご紹介いたしますので、これらの話から失敗を引き起こす共通点を見つけ出し、皆様の教訓にしていただければと思います。
因果応報話のまとめから学ぶ、
失敗を引き起こす共通点とは
友達の彼氏と付き合った結果・・・
K君と会ったとき、U子さんは大学生。K君は親友M美ちゃんの恋人でした。勿論、U子さんには親友の恋人を奪おうなんてつもりは全くありません。ただ、K君は高校時代からファンクラブのあるようなドのつくイケメン。
そしてその分、女性に手の早い男子でした。U子さんを気に入ったK君は速攻アピール。断り切れず誘いに乗ったU子さんは「親友の彼氏をとった女」と言われ、中退して結婚。U子さんがK君の浮気に気付いたのは新婚6か月目のことでした。現在離婚協議中とのことですが、子供がいなかったのが不幸中の幸いというべきでしょうか。奪った彼氏はいつか奪い返されるもの。
よく言われることですが、実際に、ハンサムで理想的な外見を持った男性に誘われるとなかなか断りにくいものです。だけど、ほんのちょっと冷静になって考えてみると、彼女がいるのにその彼女の親友に手を出すような男、別の女にも手を出すに決まっています。ちょっとした気の迷いで一生を棒に振ることにもなりかねません。悪い誘いにはお気を付けて。
噂に後押しされて付き合った結果・・・
R君とK代さんは同じ職場の別部署にいる同僚カップル。付き合い始めたのは、K代さんがR君を好みだといったという根も葉もないうわさが当のR君の耳に入ったのがきっかけでした。女性社員の人気者だったR君から告白され、今さら噂が嘘だと訂正する気にもならず付き合い始めました。二人は職場でも公認の恋人同士でしたが、ある日唐突にR君が別れを切り出してきました。
理由は、K代さんが他の男性社員に気があるという噂をR君が信じたからでした。女性社員の人気者R君はいつも女子たちの噂話に踊らされるひとだたんですね。噂を信じて人を評価すれば、それに裏切られることがあるのも理の当然かもしれません。
介護の姑を虐待し続けた結果・・・
H美さんは同居の義母が大嫌いでした。もともと同居は無理だと言っていたのに、経済的な理由で同居せざるを得なくなりました。ところが、同居した途端に義母が脳梗塞で寝たきりに。家族は夫と中学生の息子。夫は帰宅後こそ協力してくれるものの、もともと経済的理由が原因での同居だけにヘルパーもフルでは頼めず。
最初は我慢していたものの、段々イライラが募り、義母が動けないのを良いことに抓ったり叩いたりするようになりました。10年近くもそんな生活を続けた後、義母は他界しましたが、やっと解放されたと思ったとたん、今度はH美さん自身が昏倒して半身不随に。
結婚したばかりの息子と息子の妻が一応は介護に来てくれるものの、二人とも愛情のかけらも示しません。虐待する姿を見せて育てた子供が、温かい心を持って自分を介護してくれるなんて思わないほうが良いということですね。
妻を裏切り続けた結果・・・
Yさんの奥さんT絵さんは「大人しい」と表現するのがぴったりな物静かな大和撫子。多少の「やんちゃ」は許してくれていました。YさんはT絵さんのやさしさに甘えてやりたい放題。子供たちと病父の世話は妻に任せっきり、自分は愛人をとっかえひっかえ。
40年間、一言の文句も言わず尽くしてくれたT絵さんの最後の贈り物は離婚届でした。それも、Yさんが末期がんの宣告を受けた直後。子供たちは皆母に付き従い、愛人たちも去りました。痛みと戦いながらの調停、財産分与。妻を裏切り続けた当然の結果とはいえ、余りに寂しい人生の最後です。
ほんの小さな嘘の結果・・・
C美さんには彼氏のN君に隠していることがありました。年齢を4つ若く偽っていたのです。N君は24歳、C美さんは本当は27歳ですが、出会ったときは23歳と告げていました。もともと二人が出会ったのは婚活バー。C美さんのほうは、実はサクラとして混じっていました。
C美さんがサクラとしてそのバーに行ったのは一度だけ。そのときに、N君と会ったのでした。そして、真実を告げられないままずるずると付き合ってしまったのです。C美さんのウソは最悪の形でばれました。
N君に好意を持っている女友達の高校の先輩がC美さんの大学の同期、しかも、やたらC美さんをライバル視している女性でした。年齢だけではなく、男好きで信用できない女だと吹き込まれてN君は激怒。衆人環視の中で罵られて別れを突き付けられました。結果、何の気なくついた小さな嘘で、大きく傷つくことになってしまいました。
イジメに加担した結果・・・
派遣OLのF子さんには苦い過去がありました。結婚する前に正社員として勤めていた会社で、イジメに加担していたのです。イジメられていたのは、Sさんという新入社員の女性。頭の回転が遅くて失敗ばっかりするSさんに当時のお局様がイラついて、ことあるごとにいやがらせ。
それを同期の女性社員たちと一緒に笑いながら揶揄していました。ときには、お局様の受けを狙ってSさんのお茶にごみを入れたことも。結局、F子さんは結婚退職しましたが、子供が小学校に上がって、派遣として再就職することになりました。
その会社で一番の古株として君臨しているのがなんとSさんでした。お局様にいびられ続けて転職、次の会社では実力を発揮して、文字通りの影響者になっていました。派遣としてSさんの下で働くことになったF子さんは、あの人昔・・・といった周囲のささやき声を聞きながら、お茶にごみが入っているんじゃないかとびくびくしながら会社に通っています。
新婚浮気の代償・・・
M佳さんは自他ともに認める美人でした。旦那さんのYさんは3つ年下の技術系。大学のサークルの先輩後輩で、入学当初からみんなに冷やかされるくらいM佳さんにあこがれていました。M佳さんも真面目で優しいYさんにほれ込んでいました。
二人が結婚したのはYさんが大学院を卒業して製薬系の会社に就職した年。旦那さんは25歳、M佳さんは28歳でした。結婚式には久しぶりにサークルの仲間も結集。Yさんが入学する前にM佳さんが憧れていたIという先輩も来ていました。Iの誘いに乗ったのは、ほんの出来心でした。年下の旦那にはない男性的で大人っぽい雰囲気。そして何より懐かしさ。浮気は簡単にばれました。
綿密で頭のいいYさんは、二人の行動を完全に把握。証拠を突きつけて、離婚届を突きつけられました。Iは当然知らん顔。サークルにも出す顔はなし・・・。ほんのちょっとの浮気心と懐かしさによろめいたばかりに、すべてを失ってしまったM佳さんでした。
失敗には芽があります。この芽を、根がはらないうちにつんでおくと、失敗の花が咲くことは避けられるものです。大切なのは、芽のうちに気づき、適切な処理をすること。ところが、巻き込まれている本人たちには目の前の事実しか見えません。
ハンサムな男性に口説かれている、嫌いな義母の面倒を見なければいけない、騙しやすい妻と魅力的な愛人、五月蠅いお局様とイジメやすい新入り・・・。そういった表面的な要素に目を奪われていると、あとで痛い憂き目にあうということです。
目先の要素に惑わされず、そこから引き起こされるであろう将来を見据えてください。甘い誘惑や安易なウソ、軽く受け止めていると、あとで痛い目を見ますよ。ご用心、ご用心。ぜひ、因果応報話から、学んでください。
まとめ
因果応報話のまとめから学ぶ、失敗を引き起こす共通点とは
・友達の彼氏と付き合った結果・・・
・噂に後押しされて付き合った結果・・・
・介護の姑を虐待し続けた結果・・・
・妻を裏切り続けた結果・・・
・ほんの小さな嘘の結果・・・
・いじめに加担した結果・・・
・新婚浮気の代償・・・