現在、ビジネスで最も必要とされているのが「会話力」。どれだけ世の中が進化し、パソコンやメール、携帯電話等だけで仕事が進むようになったとしても、人と人とが会うことで生まれるビジネスはゼロになることはありません。また、IT産業が進化すればするほど、今度は実際に会うこと、会話することの比重や価値が高まっていくとも言えます。
しかし、メールや電話ではしっかり話せるのに、いざ相手を目の前にすると上手く話せないという人も少なくないもの。そんな人のために、ここではビジネスでの会話力を身につける5つのステップについてお伝えします。会話力を身につけたい、会話力がもっと欲しいという人はぜひ実践してください。きっとあなたのビジネスシーンにおいて強い味方になってくれることでしょう。
ビジネスでの会話力を身につける
5つのステップ!
会話力が高いと感じる人と話しましょう
まずは、会話力とはどのようなものか、あなた自身が実感する必要があります。しかし、だからといってセミナーに通ったり何かを購入したりする必要はありません。
あなたの身近にいる人の中で、あなたが最も会話力が高いと感じる人と話をしてください。改まって話をするという関係ではないというのであれば、その人が他の人と話をしているそばで会話を聞いているだけでもOKです。
あなたがなんとなく抱いている「会話力が高い」という印象は、どこから生まれたのか。声のトーン、話す内容、返事の仕方…。まずは、その内容を分析し考えることが、会話力を高める第一歩です。
「話す」よりも「聞く」を意識しましょう
会話力と聞いたときに「話す」ことを第一に考えてはいませんか。もちろん、話すことも大切ですが、それよりも大切なことは相手の話を「聞く」こと。何を求めているのか、何を伝えたいのか、ビジネスのシーンであれば、尚更その2点をしっかり受け止め、そして返事をすることが重要となります。
そのときに大切になるのが相槌です。相槌ひとつで、相手は話をしやすくなったり、やめてしまったりするもの。「はい、はい」と単調になりすぎず、内容に応じたリアクションを心がけましょう。ただし、どんな相槌を打つかを考えすぎて話を聞いていないという状態になってしまっては本末転倒。バランスを大切にしてください。
話す内容の「わかりやすさ」を意識しましょう
ビジネスの会話力として、次に重要なポイントは「わかりやすさ」。自分を立派に見せようと難しい用語を使ったり、早口で話したりするのはビジネス会話力としては逆効果。立派に見せる、よく見せる、の前にどうすれば伝わるのかという点を意識しましょう。
また、接続詞の多用もおすすめできません。「○○で、だから××だと思うので、それは△△になってしまったので…」という風に、だらだらと一文を続けるよりも、はっきりと区切りを意識しましょう。そうすることで、相手も相槌をうちやすくなりますし、また質問もしやすくなるはずです。
表情やしぐさを、会話にプラスしましょう
会話力とは言うものの、言葉だけが会話力ではありません。もちろん、メインとなるのは言葉ですが、言葉を補ってくれるのが表情やしぐさ。オーバーアクションすぎると興ざめですが、相手の話に共感したときには拍手したり、少し身を乗り出したり、驚く内容のときは目を見開いたり、ここぞというタイミングで感情表現するのはOK。
あなたが話す側のときにも使える手ですが、聞く側になったときに適度に行うことで、相手は「しっかり自分の話を聞いてくれている」「自分に好意を抱いている」と感じるもの。覚えておいて損はない方法です。
「YES」「NO」で答えられない質問をして話を広げましょう
ビジネスのシーンとはいえ、世間話をはさむのはよくあること。そのとき、沈黙になってしまっては気まずいとつい色々質問をしてしまいがち。この質問の内容で、会話力が大きく変わります。例えば「お茶は好きですか?」という質問の場合「YES」か「NO」の答えになるため、その後また沈黙になってしまいがち。
ここで、例えば「どのような飲み物が好きですか?」という質問ができると、その後話が広がりやすくなります。もちろん、これはあくまで一例のため、実際に飲み物の質問が良いというわけではありませんが、相手が答えやすい質問、色々話しやすい質問をする=相手を気持ちよく話させるということにつながるため、ぜひ参考にしてください。
聞き上手になり、相槌をうまくうつ。わかりやすく伝える、感情表現を表に出す。そして質問で相手が話しやすい状況をつくる。これを全てマスターすれば、もうあなたはビジネスでの会話力がしっかり身についたも同然です。
いかがでしたか。ここではビジネスでの会話力を身につけるためのステップについてお伝えしました。ここでのポイントは、ビジネスでの会話力と言っているものの、日常や恋愛シーンでも役に立つことばかり。つまり、会話力というのは日常生活全てにおいて役に立つものだと言えます。
聞き上手・話し上手の総合が「会話力のある人」。そう考えれば、会話力がある人はとても魅力的な人間であるということに気付く人も多いのではないでしょうか。ビジネスに限らず、色々なチャンスは人との出会いの中に隠れているもの。
そして人との出会いを活かすためには、何よりコミュニケーション能力が大切です。デジタルな分野が発達すればするほど、アナログな世界の希少価値が高まるもの。人と話す、会話するという力は時間が経過しても衰えることのない、あなたの魅力となるでしょう。ぜひこれを機に、会話力を身につけ、よりよい人生を送るために役立ててください。
まとめ
ビジネスでの会話力を身につけるステップ!
・会話力が高いと感じる人と話しましょう
・「話す」よりも「聞く」を意識しましょう
・話す内容の「わかりやすさ」を意識しましょう
・表情やしぐさを、会話にプラスしましょう
・「YES」「NO」で答えられない質問をして話を広げましょう
・話す力+聞く力=会話力と心得ましょう