窓際族という言葉、実はすごく古い言葉なのを知っていましたか?昭和53年に流行語大賞に選ばれた言葉ですので、人間でいうとアラフォーです。一方、最近話題なのが、社内失業、社内ニートといった言葉。こちらはまだ比較的新しい言葉で、意味も窓際族とは似て非なるものです。
窓際族が、社内闘争に敗れた旧管理職や能力の感じられない中高年社員が窓際の席に追いやられて一線から遠ざけられたことを揶揄していたのに対して、社内失業や社内ニートといった言葉は、活躍の機会も技術習得の機会も与えられないまま、閑職においやられて常にリストラの危機にさらされている20代から30代前半、つまり主にアラサー世代の若手社員を表すものです。
では、社内失業をしないためにできることはないのでしょうか?今回は、若手社員が社内で干されないためにできる行動術をご教示いたします!
窓際族予備軍は必見!
社内失業をしないための7つの行動術
部内外の付き合いを維持する
昔は入社したら一つの部署で長く勤める人が多数でしたが、今はどんな業種でもある程度マルチであることが求められます。会社についたらデスクにべったり、というような姿勢では、いざというとき斬られる可能性が高くなります。部内外にアンテナを張って、情報と知己を増やすのが、窓際族になるのを避ける第一歩です。
上司が与えてくれることだけで満足しない
今の企業には、一つの仕事に通暁してその仕事のことなら何でもきいて、という、いわゆる職人気質の勤め人を育てる土壌がありません。特に、中小企業では、社員を育てず、中途採用や派遣でしのいでいるところも少なくありません。
その会社で成長したいなら、ある程度、自分で学ぶことが必要です。直属の上司が教えてくれることを受け入れているだけでは、いつまでたっても「デキル」社員にはなれません。できることを自分で増やして、同輩たちより一歩先を行くことができれば、社内ニートになることはありません。
「無理」だと思い込まない
新入社員の中には、付き合いの苦手な人もいると思います。特に、日本の会社で避けられない「ツキアイ」が苦手という人からすると、社外での付き合いは苦痛に近いものだと思います。どうしても苦手なら、別の方法でコミュニケーションをとることもできますし、本当に無理なら、ほかの職種を探すなり、個性を徹底して「職人気質」になってしまうこともできます。
ただ、最初からかたくなに殻に閉じこもってしまうのはもったいないですよ。自分は付き合いが苦手だと思っていたけど、付き合ってみるとそうでもなかったという人も結構います。どんなことでも、決めつけをしないで、まずはトライしてみることが大切です。
「無理」をしない
何かをする前に無理だと思いこむこともいけませんが、無理をすることも禁物です。例えば、社内で浮かないため、上司に可愛がられるために、徹底的に自分をおし殺して上に尽くそうとする人がいます。よほど精神的に強い人なら別ですが、たいていは、あまりに自分を殺し続けると、精神的に参ってしまいます。
現在、公務員でも一般職でも、うつ病などの精神的原因で退職する人の数は右肩上がりです。無理をした結果、体や精神を壊しては何にもなりません。会社とは長い付き合いになるはずですので、自分の体と相談しつつ、会社になれるようにしましょう。
安請け合いをしない
上司に気に入られようと何でも「はい、はい」と聞き入れるのは禁物です。聞かれたときにできないと答えるより、できますといって、あとでできませんというほうが何倍もダメージを与えるからです。確かに、現在の企業は最初から何でもできる社員を求める傾向にはあります。
だからと言って、できなことをできるというのはNG。できることはできる、できないことは、どれくらいでできるようになるか、をはっきり伝えればいいのです。安請け合いはやめましょう。信用を落としてしまいます。
会社の外にアンテナを広げる
仕事一筋の仕事人間が会社に愛される時代は終わりました。今の会社でうまく使われていない、と思ったら、別の仕事を探すのも悪いことではありません。少なくとも、今の自分の年齢、技術、資格等で転職できる企業はあるのか、他業種で自分と同等のサラリーマンはどれくらいの待遇を受けているのかといった基本的な情報は常に更新しておきましょう。
資格がものを言う職種であれば、単に取得するだけでなく、常に最新の技術を身につけておくのは当然です。今や、ブラッシュアップなしに、ポストを維持することはできません!
噂は耳に入れても、口から出さない
会社で生き残っていくためには、情報収集は大切なスキルです。女子社員の噂話、ばかばかしいと思ってもそれを顔に出してしまうのはあまり賢い方法とは言えません。よほどひどい中傷なら別ですが、普通の噂話、特に社内事情に関することはさりげなく耳に入れておきましょう。
誰々さんは何が好き、誰々さんは何が嫌い、といった単純な情報の積み重ねが役に立つことも少なくありません。ただし、聞いた話を人に回すのは控えましょう。噂ばっかりしている人、なんていう噂がたつのは、リストラの時、悪い要素になります。噂はさりげなく耳に入れるだけ、人前でペラペラ二次利用するのは禁物ですよ!
窓際族という言葉の示す内容そのものは少しずつ変化しています。昭和の昔の窓際族には、閑職に追いやられたベテラン社員、という意味あいが強かったものですが、今はどこの会社でも、たとえ閑職とはいえ、用無しの社員を雇い続けたりはしません。
今や閑職ポストは、使えないベテランのものというより、首切り候補の中堅若手を生殺しにするための場所になってきています。あれ、自分窓際族になりかかってる?と思ったら、思い切って転職も視野に入れるべき。
仕事は自分を生かすためにするもの、自分が殺されていると思ったら脱出しましょう!そのためには日頃のトレーニングが肝心です。いつ首を切られるか分からない窓際においやられないために、普段から自分を鍛えておきましょう!
まとめ
窓際族予備軍は必見!社内失業をしないための7つの行動術
・部内外の付き合いを維持する
・上司が与えてくれることだけで満足しない
・「無理」だと思い込まない
・「無理」をしない
・安請け合いをしない
・会社の外にアンテナを広げる
・噂は耳に入れても、口から出さない