朝礼のスピーチは、初めてする人にとってはとても緊張するものですし、最初は何を話していいかわからない人も多いでしょう。一方、普段よく朝礼のスピーチをする人は、逆にネタがつきてきたり、聞き手側も同一人物のスピーチに飽き始めている可能性があるため、新鮮で魅力的なスピーチを考えることが課題となります。
しかし、芸人や落語家でもない一般人にとって、万人に魅力を感じてもらえるようなネタを用意するのは簡単なことではありません。そこで、カギとなるのが朝礼のスピーチとして魅力を感じてもらうためのテクニックを使うことです。
どんなネタでも、相手に伝えたいことや結論があるはずです。その肝心な部分はどのようにスピーチするかで聞き手に理解してもらえるか飽きられてしまうかが決まります。そこで、朝礼のスピーチを魅力的にする7つのテクニックをご紹介します。
朝礼スピーチを魅力的にまとめる
7つのアドバイス
話題を絞る
朝礼のスピーチをすることになると、大勢の聴衆を前にして少しでも自分を大きく見せようとして、たくさん話しすぎる人がいますが、それはよくありません。朝礼のスピーチは、時間が決まっていますし、あまり長い時間は取れないでしょうから、1つの話題に絞った方がいいでしょう。
2つも3つもネタを話すと、聞いている側は、結局何が一番言いたかったのか分からなくなってしまうのです。
ことわざや名言の入れ方
朝礼のスピーチをする時にことわざや歴史上の偉人が残した名言を盛り込むといいということが良く言われますが、ただ盛り込めばいいということではありません。
ことわざや名言を先に決めてから、無理やり話のネタを作っていくと薄っぺらい話になってしまいがちなのです。あくまでも、自分が伝えたいネタや話の本質を先に決めてから、必要に応じて名言やことわざの引用をしましょう。
前向きなネタ選び
朝礼のスピーチは、社内もしくは学校内で注意喚起したい事を全員に周知させる絶好の場です。朝一番であれば、ほぼ全員が揃っているためです。
しかし、これから1日が始まるという朝にお説教や苦言などをスピーチで話すのはよくありません。全員の志木ややる気が下がってしまうためです。あくまでも前向きなネタを話すようにしましょう。
スピーチの時間の目安
朝礼のスピーチをする時は、そのスピーチの長さをなるべく短めにするように心がけましょう。時間の目安は、5分以内です。
だらだらと10分以上話していると、聞いている側の集中力が切れてしまいますし、短すぎると話の内容が薄くなってしまいます。5分を目安に話をまとめられるように事前に練習やイメージトレーニングをするといいでしょう。
自分のPRになるネタ
普段使えるようなネタや実用的なエピソード、ためになる話を朝礼のスピーチで話すと、自分のPRになります。人数が多い会社の職場ではとくに自分を社内にアピールするチャンスです。
時事ネタや仕事でためになる知識を話すことによって、社内の人が「○○さんが朝礼で言ってた…」という形で引用してくれるのです。そうして名前を覚えてもらえますし、知的だというイメージを定着させる事もできます。
起承転結の構成
朝礼のスピーチでストーリー仕立ての話をする時は、起承転結の話の構成を意識しましょう。スピーチの最後の結末にオチをもってくるのであれば、話のとっかかりでまず聞き手の注意を引き、どんどん話に気持ちを引き込んでいくことが必要です。
そのためには、話の内容を起承転結の4つの段落に分けて、区切りをつけながらスピーチをしましょう。
結論ファーストの話し方
ストーリー仕立ての話であれば、起承転結の構成でオチの部分を話しの最後に配置するのが最適ですが、ハウツー系の話やまとめ系の話など、重要なポイントが複数あるスピーチの場合には、結論ファーストで話すのがおすすめです。
朝礼のスピーチでは「伝えたいことは3つあります」などと最初にどのくらいの話のボリュームになるのかを提示しておくことで、聞き手側は安心して、かつ、集中して聞くことができます。
如何でしたか。朝礼のスピーチをいかに魅力的にするかどうかは、そのスピーチの内容自体ももちろん重要となってきますが、話の組み立て方や話したいエピソードにちょっとした工夫を付け加えることで格段に良くなります。
自分が話したいことを脈絡もなく、ただ好き勝手に話してしまっては、いくら内容がいいエピソードであっても聞き手が集中力が切れて飽きてしまいます。しかし、話の構成を整理することで聞き手側にとって、とても魅力的になるのです。
朝礼のスピーチのネタ探し自体に困るようであれば、日頃からためになったことや教訓になったことをメモに残しておく習慣をつけましょう。ちょっとしたネタであっても話しの組み立て方次第で立派なスピーチになるのです。
まとめ
朝礼スピーチを魅力的にまとめる7つのアドバイス
・話題は一つに絞ると聞き手が理解しやすい
・ことわざや名言は自分が伝えたいことを決めてから引用する
・お説教や苦言ではなく前向きなネタにしよう
・長くなり過ぎないように5分以内にまとめるのがベスト
・実用的なネタを提供すると自分のPRになる
・オチがあるネタは起承転結の構成にすると聞き手の注目を引く
・ハウツー系のネタは結論ファーストを意識して話すと飽きにくい