親会社から子会社に出向となることも今は珍しくないですよね。しかし、珍しくないものの、子会社に出向と言われると「左遷された」「出世コースから外れた」と考える方も決して少なくありません。
しかし、親会社から子会社の出向が左遷かどうかは会社によります。子会社で経験を積ませてから親会社に戻し、ある程度のポストを与えられることもあれば、左遷で戻ってこられないということもあります。一概には言えませんし、どちらにしろ、子会社に出向したからには子会社で働くことになる、、、それは変わらぬ事実です。
では、そこで気になることは出向先での人間関係ですよね。仕事内容云々より、ここで躓いてしまう方が多い事もまた事実。出向先で馴染めず別の子会社へ移動になったり、会社を辞めてしまうことも少なくありません。そこで今回は、子会社に出向になった際の人間関係における心構えについてお伝えします。ではご覧ください。
子会社に出向になった時の
人間関係における心構え
心構えその1:えらそうにしないようにしましょう
当たり前のことですが、親会社にいたということを鼻にかけたり、えらそうな態度をとってはいけません。そのような態度をすれば一発で総スカンを受けるでしょう。
「そんなことはしない」と思っている方も多いでしょうが、親会社にいたという意識はどこかにあるもので、知らず知らずのうちにそのような態度が出てしまう方もいるのです。また、左遷されたと感じていたのならなおさら「子会社なんて」という気持ちがあります。自分が思っている以上に気を付けましょう。
心構えその2:親会社に戻りたいという雰囲気を出さないようにしましょう
多くの会社が子会社より親会社の方が福利厚生、給与、労働環境がいいです。そのため、子会社に来た際には親会社に早く戻りたいという気持ちがあるでしょう。左遷された方や見極め期間として子会社に出向となった方ならその気持ちは大きいはずです。
しかし、そのような気持ちを見せると子会社で働いている方からすると子会社を下に見られているように感じ、いい気がしません。親会社に戻りたいという気持ちもわかりますが、そのような雰囲気を出さないように気を付けてください。
心構えその3:子会社のやり方をしっかりと知りましょう
親会社と子会社のやり方が同じとは限りません。むしろ違うことの方が多いでしょう。社員の志やモチベーションも違うはずです。そこに「親会社ではこうだった!」と通そうとすると反感を買います。ここは子会社であり、子会社のやり方があるのです。そしてあなたは出向した身なのです。
もちろん、子会社の方が困っていることを親会社にいた頃の知識を持って助けたり、直すことはいいでしょう。しかし、そうでなければ子会社のやり方を知り、それに合わせるべきです。
心構えその4:自分から輪に入っていきましょう
子会社に出向した際、あなたを快く迎えてくれるかというと、そうとは限りません。以前出向してきた人が嫌な人だった場合、子会社の人は出向してくる人は嫌なやつと認識している可能性があります。また、当たり前ですが、よそ者なわけですから最初浮いてしまうことは仕方がないと思いましょう。
そして大人ですから子会社の方が気を遣って誘ってくれるのを待っているようではいけません。自分から話しかけ、輪に入る努力をしましょう。そういう小さな歩み寄りがとても大切になってきます。
心構えその5:親会社とは環境が違うことを受け入れる
先ほども話しましたが、親会社と子会社は福利厚生、給与、労働環境が違います。目標や目指すものも違うでしょう。それは仕方のないことなのです。親と子といえども別会社であると割り切って働くことがとても大切になります。そのように割り切れないと親会社のやり方を子会社でも通そうとしたり、子会社を下に見るような態度が出てしまいます。
親会社とは違うと受け入れる。簡単のように思えて、難しいでしょう。出向した人でここができずに出向先で馴染めない、煙たがられることがあります。時間はかかるかもしれませんが、いつも肝に銘じておきましょう。
いかがでしょう、子会社に出向と聞いて心配な人間関係。知らない人ばかりのところにいきなり行くわけですから不安はあるでしょうし、子会社から友好的に思われるかわからないという怖さもありますよね。
しかし、謙虚な気持ちでいれば、すぐに馴染めるので、今回お伝えした心構えを参考にしてください。また、子会社で働くということは会社の名前で勝負するのではなく、自分自身の能力で勝負できるチャンスでもあります。
子会社に出向ということでショックを受ける方もいるかもしれませんが、そのような気持ちを持っていても仕方ありません。チャンスを与えられたんだと思い、頑張ってください。この記事を読んで、子会社に出向になった際の人間関係における心構えが少しでも参考になれば幸いです。
まとめ
子会社に出向する時には
・親会社にいたことを鼻にかけないように注意しましょう
・親会社に戻りたいという気持ちはすぐわかるため気を付けましょう
・郷に入れば郷に従え!子会社のやり方を理解しましょう
・自分から積極的に歩み寄りましょう
・親と子は別会社と割り切りましょう