今、脳トレで頭を鍛えることが注目され始めています。超高齢社会になり、長生きする高齢者が増えてきましたよね。それに伴い、認知症になる割合も増加しています。近年では、働き盛りの人が発症する、若年性認知症も増えてきています。なので、普段から脳トレを行い、認知症を予防することが必要とされています。
しかし、「脳トレって何をすればよいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか?実は、普段やっている「あること」をすると、脳トレになります。それは、「家事」です。掃除や洗濯など、普段何気なくやっている家事。実は、脳のあらゆる部分を使っています。
重い認知症を患っている女性でも、片付けや洗濯物の畳み方は覚えているという例もあります。ただ家事をするだけでなく、やり方を工夫するだけで、脳トレにもなるのです。そこで、家事で効果的に頭を鍛える方法をいくつかお伝えします。
脳トレで、
効果的に頭を鍛えるとっておきの方法
記憶系を鍛えるには
「顔は思い浮かぶのに、名前が出てこない」「何を買うのか忘れた」という経験はありませんか。それは、記憶力が低下していることが原因の1つです。
そんなときに行う脳トレは、まず1日の予定を逆算して立てることです。例えば、今日は22時に就寝するために、何を何時までに終わらせればいいか、といったことを紙に書きだしてみましょう。時間を意識して行動することで、脳トレになります。
次に、季節ごとに衣替えをすることです。季節の変わり目を実感しながら衣類を入れ替えたり、「この服を着て旅行に行ったな」と思い出したりすることは、記憶力アップにつながります。
視覚系を鍛えるには
「目の前にあるのに、探してしまう」「人にぶつかりやすくなった」という経験はありませんか。そんな人は、脳の視覚系が弱っていることが原因の1つです。
そんなときに行う脳トレとして、1つめは、ほうきで掃き掃除することです。どこが汚れているか、どのようにほうきを動かせば良いのかを考えることは、脳に良い刺激になります。
もう1つは、新商品や流行のものをチェックすることです。日常の何気ない変化に気づくことは、脳トレになります。
感情系を鍛えるには
「ドキドキやワクワクが減った」「すぐに怒ることが増えた」という経験はありませんか。それは、脳の感情を司る部分が弱くなっていることが原因の1つです。
そんなときは、まず家のお風呂をリゾートのようにしてみましょう。入浴剤などを使い、体をほぐしてリラックスすると、脳の感情系も回復します。
そして、月に1回、家事をしない「ごほうびデイ」を作りましょう。脳は使い続けると、負荷がかかりすぎて働きが鈍くなってしまいます。家事をしないだけでなく、買い物やランチをするなど、息抜きをすることで、再び脳が活性化されます。
思考系を鍛えるには
「人に説明するのが面倒になった」「旅行の計画を立てるのが億劫になった」という経験がある人は、思考力が弱まっている可能性があります。
思考系を鍛える脳トレとして、まずお金を出さない日を作ることです。家にあるものだけでおかずを作るという制限を作ることで、思考力を鍛えることができます。
次に、買い物をするときは、予算を決めて暗算をしながら行うことです。スマホや電卓を使わずに、頭の中で計算するという行動が、思考系の脳トレになります。
運動系
「食べ物をこぼすようになった」「外出先で、すぐ座りたくなる」ということはありませんか。それは、脳の運動分野が低下していることが原因の1つと考えられます。
運動系を鍛える脳トレとして、洗濯物を干すときは、つま先立ちをして歌いながら干すことです。つま先立ちの姿勢は、想像以上に筋肉やエネルギーを使います。それに加えて、歌を歌うという行動は、脳の複数の分野を同時に使うので、効果的な脳トレになります。
また、洗濯物を自分の手で洗うというのも脳トレになります。食べ物の汚れやYシャツの襟の汚れを手で洗うという行動も、脳に刺激を与えます。
いかがでしょうか。
今回は、普段の生活の中でできる、効果的に脳を鍛えるとっておきの方法をお伝えしました。記憶系を鍛えたい人は、「1日の予定を逆算して考える」「季節ごとに衣替えをする」という行動をとってみましょう。視覚系を鍛えたい人は、「ほうきを使って、掃き掃除をする」「新商品や流行のものをチェックする」ことを心がけると良いです。
感情系を鍛えたい人は、「家のお風呂をリゾートにする」「毎月1回、家事をしない日を作る」といった、普段の環境とは違うようにしてみましょう。思考系を鍛えたい人は、「お金を出さない日を作る」「買い物をするときは、予算を決めて暗算をしながら行う」という工夫をすると良いです。運動系を鍛えたい人は、「洗濯物を干すときは、つま先立ちで歌いながら干す」「洗濯物を自分の手で洗う」ということをすると、活性化されます。
脳トレは、将来の認知症予防にも繋がりますので、まずは、できることから始めてみましょう。
まとめ
効果的に脳を鍛えるには
・記憶系を鍛えるには「1日の予定を逆算して考える」「季節ごとに衣替えをする」
・視覚系を鍛えるには「ほうきを使って、掃き掃除をする」「新商品や流行のものをチェックする」
・感情系を鍛えるには「家のお風呂をリゾートにする」「毎月1回、家事をしない日を作る」
・思考系を鍛えるには「お金を出さない日を作る」「買い物をするときは、予算を決めて暗算をしながら行う」
・運動系を鍛えるには「洗濯物を干すときは、つま先立ちで歌いながら干す」「洗濯物を自分の手で洗う」