我が子に「考える力」を身につけさせたいと願う親は多いですよね。自発的に物事に積極的に取り組む姿勢を、子どものうちに身につけられたらと誰しもが考えます。しかしどのように子育てをすれば、考える力が身につくのかがわかりません。あれこれ口出しをして子どもの自信を奪ってしまって、かえって逆効果という事にもなりかねません。
そこで我が子に考える力を身につけさせる上手な方法を調べてみました。子育ては感情的になることも多く、ついつい脱線してしまいがちですが、大事なポイントをいくつか押さえておけば大丈夫です!子どもに考える力をつけるために、親ができることはたくさんあります。以下のポイントを読んで、無理のない範囲で実践してみましょう。
子どもに『考える力』をつけさせる
6つのポイント
子どものペースを守る
まず、子どもは生まれたてだという事を、念頭に置くといいでしょう。ついつい何十年も生きてきた大人の感覚で、子どもをせかすことが多くなってしまいますよね。しかしこの世に生まれて数年の子どもですから、大人がスルーしてしまう事にもいちいち立ち止まって興味を傾けます。
子どもはそれでいいのです。子ども独特の視線やペースで立ち止まることにイライラせずに、子どものペースに、親の方が付き合うようにしましょう。興味を持って立ち止まっている間、子どもの頭の中はフル回転で世界の現象を理解しようと処理している最中なのです。
「早く」と言わない
子どものペースを守る…とはいっても、大人は時間に追われ続けて生きていますよね。幼稚園の時間も学校の時間も食事の時間も寝る時間も、子どもの生活や体の成長を守るために、親は口うるさく「早く!」と言い続けなければなりません。しかし「早く!」というセリフは子どもには悪影響です。
子どもの考える力、自発力がまさに今育っているときに、「早く!」のセリフで脳の活動を停止して、母親についていこうと必死になってしまいますからね。「早く!」と言いたい気持ちはわかりますが、それを言わずに済む工夫をした方が、子どもの考える力は確実に成長します。いつもよりも早め行動を親がすることで、子どものちょっとした「立ち止まり」にも対応していきましょう。
朝、着て行く服を子どもに選んでもらう
単純なことですが、朝着る服は子ども自身に選ばせるといいですよ。そしてどんなに変なチョイスであっても、子どもが選んだものに大人が手出し口出しをしないようにしてください。
自分の着る服を自分で選ぶことで、「動きやすい服」「暑い服」「肌触りの良い服」「好きな色の服」など、子どもが自分で考える力が自然と養われるのです。上半身と下半身が違う柄物…なんてこともあるかもしれませんが、口出ししたいのをぐっとこらえて子どもの「考えた結果」を尊重してあげましょうね。
自分の考えを押し付けない
親の我が強いと、子どもは自分の考えを押し殺して親の言いなりになってしまいます。誰かの言いなりに生きることは楽ですが、そんな傀儡のような生き方はしてほしくないですよね。
どんなに子どものためと思っても、親の考えを押し付けずに、子ども自身の考えを聞きだして、それに沿うよう力を貸すことが親の務めです。考える力を養うためにも、「答え」を先に提示することは避けた方が良いのです。
子どもの行動を褒める
子どもが自分の考える力を駆使して選んだ道は、なるべくなら肯定してあげてほしいものです。褒めることでますます自分で考える力が伸びていくからです。
例えば上にも書きましたが、子どもが朝、自分で服を選んできたときに、それがどんなにおかしなコーディネートであっても、良い部分を探して褒めるのです。「上と下の色が合っていてかっこいいね!」とか「涼しそうだね!」とか「○○君はその服が好きなんだね」と。子どもの選択を認めてあげる言葉をかけるのです。
その後にどうしても気になる場合は、「でも今日は暑くなるから、上だけ半袖に変えたら?」などと言って、ママのおすすめの服を渡してみてはいかがでしょうか。肯定されると子どもは自信をもって、ますます考える力を伸ばして自発力を発揮してくれますよ!
子どもが集中しているときは邪魔しない
上の5つのポイントにも通じることですが、子どもが何かに集中しているときは、大人の手出し口出しで邪魔をしないようにしてくださいね。「邪魔」というと失礼に聞こえるかもしれません。
親は子どものためと思って、良かれという気持ちでしていることでも、子どもにとっては大切な「考える力」を育んでいる最中なのです。口出ししたい気持ちをぐっとこらえて、余裕ある限り子どもの集中を妨げないように注意しましょうね。
さて、子どもに考える力を身につけさせるために、親が出来る6つのポイントを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
子どもの成長は親の大きな楽しみの一つですよね。だからこそ、みんな一生懸命になって子どもの心も体も伸ばしたいと願うものです。しかし日々の生活の忙しさや、過剰な親の思いが、子どもにとっては負担になっていることも多いのです。
子どもは子どものままに成長すれば、体の成長も「考える力」も自然と身につくものです。しかし現代の日本社会では、自然の中で子どもを成長させる環境は見つけることが困難かもしれません。
そこでせめて、子どもが自分で考える力を伸ばすためにも、親は「子ども自身のペース」を守る必要があるのです。最初は難しく戸惑うかもしれませんが、我が子の成長のために、親も工夫を凝らして頑張ってくださいね。
まとめ
子どもに『考える力』をつけさせるには
・子どものゆっくりのペースを見守る
・大人の都合で「早く」と言わないように工夫する
・朝、着て行く服を子どもに選ばせ、手出し口出しをしない
・親の考えを押し付けると、「考えずに従う」子どもになってしまう
・子どもの行動を褒めて自信をつけさせる
・子どもが集中しているときは邪魔しない