暗示という言葉を聞くと、催眠術やマインドコントロールなど、怪しくて危ないイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、暗示は必ずしも怪しいことばかりに使われるものではありません。
暗示の一種である自己暗示は、文字通り自分で自分に暗示をかけることを指していて、これは大なり小なり誰もが一度はやったことがある行為です。試験やスポーツの大会の時に「自分なら出来る」と心の中で念じることは一種の自己暗示なのです。
この自己暗示を使えば、難しい仕事も成功に導くことが出来るということをご存知ですか。思い込みというのは、自分の能力やポテンシャルを最大限、時にはそれ以上のものを引き出してくれるのです。そこで、成功者が実践している、難しい仕事を成功に導く自己暗示の方法を7つお伝えします。
自己暗示で、
難しい仕事を成功へ導き出す7つの方法
自宅をでるときの自己暗示
仕事は一般的な会社員であれば、毎日決まった時間に始まりますから、家をでる時間も同じです。難しい仕事を抱えている時は、つい会社に行くのが億劫に感じてしまいがちですが、そのようなマインドでは成功するはずがありません。
通勤のために自宅を出る時は、心の中で「今日もやってやるぞ!」と士気をあげましょう。朝自宅を出たタイミングで自己暗示をすることで、その日のスタートダッシュを良く切れるのです。
通勤途中のルーティンによる自己暗示
アスリートのスポーツ選手がルーティンを行うのは有名ですが、一般の会社員もルーティンを行うことで、いい自己暗示をかけることができます。
例えば、毎日同じ時間に起きるとか、毎日電車の同じ車両に乗るというルーティンを一つ一つ潰していくことで、小さな達成感で心が満たされ、自信がつくのです。
失敗にくじけない自己暗示
成功するように自己暗示をかけていても、仕事でつまずいたり、思い通りに物事が運ばないことはあります。そのような時は、都度落ち込まずに、「大丈夫」という自己暗示をかけましょう。
深刻になって落ち込んでいても、いい方向には向かいません。いっそのこと、開き直って、これくらい大丈夫だと自己暗示をかけるといいのです。
気持ちのベクトルは常にプラス
難しい仕事や大きなプロジェクトを任せられた時、つい「自分には無理だ…」とか「自分には大きすぎる仕事だ」と思ってしまうのではないでしょうか。
しかし、そのように気持ちのベクトルをマイナスに向かせるのではなく、「こんなに大きな仕事を任せたもらえた」とか「自分は信頼されている、期待されている」と、気持ちのベクトルをプラスの方向に持っていくような自己暗示をかけましょう。
不安な時は「絶対に自分は成功する」と強く思い込む
残業が深夜まで続いて睡眠不足になったり、土日出勤をせざるを得なくなって、正直気持ちが続かない時もあるでしょう。精神的に疲れている時ほど、人は不安になりやすいので、「もしかしたら上手く行かないかも」と思ってしまうかもしれません。
そんな時こそ「絶対に自分は成功する」と無理矢理にでも強い自己暗示をかけることが重要です。心の中で思っても不安が拭い切れない時は、鏡で自分の顔を見ながら声に出して自己暗示をかけましょう。
中間目標の達成ごとに自信をつける
難しい仕事を達成するには、達成しなければいけない細かなポイントがあるはずです。そのような中間ゴールを複数設定して一つ一つ達成する毎に「自分はすごい」と自分を讃える自己暗示をかけます。
テストで満点をとった時に自信がつくように、小さくても何かを達成することは自信につながります。「自分はやれば出来るんだ」と思うよう意識することが重要です。
成功の具体的なイメージをわかせる
「自分はできる」「自分はすごいんだ」といくら自己暗示をかけても、それが具体的に想像できていなければ、言葉だけで終わってしまい、本当に自己暗示をかけたことにはなりません。
成功する自分の姿が具体的に想像できない場合には職場で憧れの先輩や上司を思い浮かべて、自分を重ねてみてください。具体的な姿が浮かぶだけでやる気がでてきます。
いかがでしたか。自己暗示は、仕事を成功させたり、難しい試験を乗り越えたり、自分にとって高いハードルをクリアさせる時にとても有効な手段になります。
しかし、自己暗示は、誰にでも効果があるとは限りません。日頃、努力を怠っていて、実力が伴わない人が付け焼き刃で自己暗示をしても、それは根拠がありませんから、ただの言葉になってしまうのです。
自己暗示が最も効果を発揮するのは「これまで自分は努力をしてきた」という自負がある場合です。大きな仕事や難しい仕事を任せられるという事は、自分が周囲から期待されているという証拠ですから、これまで自分がやってきた努力や仕事ぶりを信じて、成功するという強い気持ちを持っていきましょう。
まとめ
難しい仕事を成功に導く!成功者が実践している自己暗示とは
・自宅をでるときに「今日もやってやる!」と自分を鼓舞してやる気を出す
・ルーティンの通勤スタイルで朝から達成感をみなぎらせる
・思うように事が運ばなくても「大丈夫」と気持ちを落ち着かせる
・難しい仕事ほど気持ちのベクトルをマイナスではなくプラスに向かせる
・少しでも不安になりそうな時は「絶対に自分は成功する」と思い込む
・細かな目標を立てて達成する度に「自分はすごい」と讃える
・仕事ができる憧れの先輩と自分を重ねて自分のこうなると思い込む