部下のモチベーションアップは会社やプロジェクトチーム全体の生産性向上のために必要不可欠です。経営陣や自分一人だけが頑張っていても業績は上がらず、部下を含めた全員の協力が必要ですよね。
とはいえ、部下のやる気を引き上げるのはそう簡単なことではありません。職場にて自分と部下との向いている方向のベクトルが違うなんてことはよくあります。こちらが一生懸命に取り組んでいても、その気持ちが部下に届いていないことはざらではないのです。
この状態では何をやってもうまくいきません。部下のモチベーションを上げるためにできることをどんどん行い、チームワークを円滑にすることが必須です。そのために必要な6つのスゴ技について解説します。
部下のモチベーションをあげる
6つのスゴ技!
部下とのコミュニケーションを大切にする
意外に意識されていないことですが、部下のモチベーションには上司との人間関係が大きく関係していることがほとんどです。誰だって嫌な上司とは一緒に働きたくありません。「プロだから」と職場ではその気持ちを態度に表さないとしても、何らかの影響はあるでしょう。
この状態を打開するには、できるだけ部下に好きになってもらうしかありません。部下に対する挨拶を明るくはっきりと行ったり会話を頻繁にしたりするようにして、相手からの好感度をアップさせましょう。
部下のことを気にかける
人間誰だって他人から気にかけてもらえれば嬉しいものです。それは部下の場合でも変わりません。上司がいつも気遣ってくれたり小さな頑張りを認めてくれたりすれば、部下の方でも嬉しくなってモチベーションアップにつながります。
部下が残業続きで頑張っているのならいたわってあげ、最近仕事の成果を出してきたのなら褒めてあげましょう。「この上司は自分のことを気にかけてくれているんだ」という印象を持たせるのがポイントです。部下の中に「自分のことを考えてくれる上司のためにも頑張りたい」という感情を生み出すことができます。
部下が業績を上げてきたときのコミュニケーションは特に重要です。「俺がフォローしたから成功したのだ」、「これくらい当然」などとは言わず、しっかりと受け止めてあげてください。
悩み相談に乗る
仕事をしているときに難題にぶつかってもなかなか相談できないという部下は少なくありません。そんなときに自分から話しかけて相談に応じてあげると部下からの好感度がアップします。
とはいえ、そのためには常に部下のことを気にかけて観察していなければなりません。この「気にかける」能力も優れた上司や管理職に必要なスキルです。
謙虚に振る舞うこと
研究によると、腰の低い上司の好感度は高いと言われています。実際、仕事のプロフェッショナルとして高い実力を持っているのに謙虚に振る舞う上司を嫌う部下はいません。その方が親しみやすい・何かがあったときに話しかけやすいという背景もあるのでしょう。
実際に自分が素晴らしいスキルを持っているとしても決して尊大にならず、あくまでいつまでも学び続ける意志があることを部下に示すことです。これだけでも部下からの印象はだいぶ変化してきます。
「君ならできる」と言い聞かせる
部下の仕事に対するモチベーションが低下するシチュエーションの一つは、仕事がうまくいかないかもしれないという不安です。商談を成功させられそうになく、失敗したら怒られそうだから仕事を辞めたいと思う部下は少なくありません。もし自分が同じ立場にいてもこのように思うのではないでしょうか。
でも、それでも「君なら大丈夫」と部下に言い聞かせなければなりません。このようにプラスの暗示を与え続け、必要であれば解決策を一緒に考えてあげることにより、部下のモチベーションは少しずつ花開いてきます。
また、部下が頑張った結果その仕事が成功したのなら盛大に褒めちぎってあげましょう。
無理難題を押しつけない
部下のモチベーションを上げるためにプラスのアファーメーションを与えることは非常に大事です。しかし、無理難題を押しつけた状態で励ましても部下の方では不安に思うだけでしょう。
そのため、部下に指示を与えるときは必ず現場についてしっかり考えなくてはなりません。現場を無視した夢物語で部下をがんじがらめにするのはNGです。あくまで部下にできる範囲、あるいは部下の実力よりも少しだけ難易度の高い仕事を任せるようにしてください。
以上、部下のモチベーションを上げるためにトライすべき6つのスゴ技です。
まずは部下からの好感度を上げることが何よりも優先。コミュニケーションを積極的にとり、部下が今どんな状況にいるのかを把握しましょう。仕事につまずいて困っているのであれば快く相談に応じ、頑張っているのならそれを認めてあげます。成果を出したときにほめてあげるのも必須です。
また、常にプラスの言葉を部下に与えることによってもモチベーションがアップします。
それと同時に「理想的な上司像」も目指しましょう。決して傲慢・尊大ではない謙虚な上司に惹かれ、「この人と一緒なら楽しく仕事ができる」という部下が多いことを忘れないでください。また、部下の事情や現場を全く考慮しない無茶ぶりをふっかけてもいけません。
これらの6つを行うだけでも部下のやる気は大幅にアップします。さっそく今から実践し、職場のムードを高めましょう!
まとめ
部下のモチベーションを上げるために今日からできる6つとは?
・部下のモチベーションには上司の好感度が必須
・部下の状況をきちんと把握して接すること
・部下が困っていたらこちらから話しかけてあげよう
・有能な上司は謙虚であることが多い
・「君ならできる」と言い聞かせてモチベーションアップ
・現場を意識した指示を出す