就職の面接。社会人としての第一歩を踏み出すために避けて通れない試練です。建前だけの面接だけで就職できるところや、面接なんてそもそもないという会社や職種もあるでしょう。あなたの能力がずば抜けて秀でていれば、就職のために面接なんてしなくていいからとにかく来てくれ! なんて打診を受けることだってあり得ます。
しかし大多数の企業において、就職するためには面接を受けること−−さらに言えばその面接で選ばれることは必要不可欠です。
では面接で選ばれる人材とは、いったいどういう人材なのか。もちろん企業によって望まれる技術は多種多様でしょうし、この技術があれば確実に受かる! なんていう魔法のようなスキルはそう簡単に得られるものではありません。
これからご紹介するのは、就職の面接に挑戦するにあたって、最低限必要とされる心得ておくべきマナーです。
ここでご紹介するマナーをしっかりと念頭に置いておくことで、合否の分かれ目となります。どれだけ緊張しても失念することの無いように、しっかりと身につけてから就職の面接に向かってくださいね!
就職の面接で
成功するために心得ておくべき7つのマナー
身だしなみを整える
まずは大前提として当たり前のことですが、身だしなみはきちんと整えましょう。場合にもよりますが就職の面接であればシワのないスーツに革靴等、それなりの身だしなみが求められます。
間違ってもTシャツにジーンズや、ミニスカートにニーハイソックスなんて恰好はやめましょう。仮に就職の面接を受けようとしている会社が本命ではなくとも、社会人として最低限の常識は守りましょう。
髪形、髪色についても同様です。女性であれば長めの髪はまとめること。男性であれば基本的には短髪が求められます。また、華美な色はあまり好ましくありません。昨今は余りに派手でなければ茶髪で就職の面接を落とされることは少ないようですが、地毛で受けることが望ましいです。
相手の目を見て話す
ぎらぎらと目を見つめ続ける必要はありませんが、できるかぎり視線を合わせてはっきり話すことを心がけましょう。目を合わせて話すのが難しければ面接官の眉間や眉の下あたりを見て話すようにしましょう。就職の面接をしている最中にあさっての方向を向くのは論外です。
就職の面接の際、面接官が数名いる場合も当然考えられます。その場合は話している方に目を合わせましょう。自分の一番近くに座っている面接官だけでなく、可能な限り面接官の方全員に集中しておきましょう。
丁寧な言葉遣いを心がける
今から就職の面接を受けるという方の中には敬語が苦手だという方もいらっしゃるかもしれません。尊敬語、謙譲語、丁寧語、相手を敬って使う言葉に自分をへりくだらせて使う言葉、日本語は奥が深く敬語は難しいという気持ちはよくわかります。
しかしここで問題視されるのは敬語表現が正しいかというよりも、きちんと丁寧な言葉遣いができるかということです。まさか就職の面接の最中にタメ口で話すという受験生はいないでしょうが、完璧な敬語を使えるかと言ったら自信はないかもしれません。それでもいいのです。確かに正しい敬語を使えるに越したことはありませんが、完璧に敬語を使えるかどうかは絶対に必要なマナーではありません。
着目されるのはあくまでも最低限、常識的な言葉使いで話せているかです。敬語表現の正しさを気にするあまり、言葉がうまく出てこないのでは本末転倒です。就職の面接にあたっては正しさを意識しすぎないように注意しましょう。
動作を洗練させる
これは就職の面接を受けるまでに身に着けておきましょう。背筋を伸ばして歩く。激しい物音をたてずに動く。蟹股で歩かない。足を開きすぎない等々、上品な動作を心がけてください。
普段の動作に関しては、一朝一夕で身につくものではありません。緊張しているときはとくに、ふとした瞬間に素の動作が出てしまいます。就職の面接日までに洗練した動作をしっかり染みこませておきたいものですね。
志望動機を明確にしておく
志望動機を明確にしておくことは就職の面接を受けるにあたってかなり常識的なマナーにあたります。というよりもこれを考えずに就職の面接を受けることはあり得ないと言っても良いでしょう。ほぼ確実に話す機会がありますし、志望動機すら言えなかった場合あなたの合格はないものとみてもいいくらいです。
なぜこの会社に就職しようと思ったか、面接を受けるうえで確実に問われるところですので、しっかり答えられるように考えておきましょう。
会社に対する情報を頭に入れておく
志望動機を明確にしておくのと同じようなことではありますが、就職の面接の前に会社に対する情報を頭の中にいれておくことも大事です。
そもそも就職の面接を受けるにあたってその会社のことを全く知らないで受けるということはほとんどないでしょう。何らかの情報を得て少なからずこの会社がいいと思ったからこそ就職の面接を受けるまでに至ったはずです。
ここを受けたいと思った理由は一つだったとしても、会社を調べてみるとまた新たに入社したいと思える点が見つかることもあります。情報は大いにこしたことはありません。どういった人物を採用するようにしているかといった情報も手に入るかもしれません。
就職の面接を受けようと思いたったら、志望動機を明確にまとめると同時にその他の情報も確実に仕入れておきましょう。
明るい表情を絶やさない
最後に一番簡単で一番大切なマナーをお伝えしておきます。それは明るい表情を絶やさないことです。就職の面接の最中に終始にやにやしていろというわけではありません。最初から最後まで自然な明るい表情で臨みましょう。
身だしなみがきちんとしていて敬語も正しい。動作も洗練されているし、志望動機も素晴らしい。会社についての情報もしっかりと頭に入っている。
ここまでは完ぺきに出来ているのに、就職の面接の最中ずっと無表情でつまらなそうな顔しかしていないとしたらどう思われるでしょうか。どれほど素晴らしい言葉を言えても、表情が暗い人物を採用しようとは思わないのではないでしょうか。逆に言うなら、多少敬語表現でつかえても間違っても、表情さえ生き生きしていれば好印象を与えることができるということです。
あまり自信がないというあなたは表情だけは誰にも負けないように頑張りましょう。
就職の面接で成功するために心得ておくべき7つのマナーは以上です。いかがでしたか。どれも今さら確認するまでもないことではありますが、改めて基礎的なマナーの重要性を確認出来たのではないでしょうか。
どのような職場で働くにあたっても、大なり小なり人間関係はついてまわります。就職するために面接が必要になる会社の場合は一番最初に好印象を与えることでまわりと大きく差をつけることができます。
身だしなみを整えること、相手の目を見て話すこと。そしてその際には丁寧な言葉遣いを心がけること、入退室や椅子に座ったり立ったりする際の動作を洗練させること。明るい表情を絶やさないこと。こんな当たり前のマナーを身に着けておくだけで、あなたの合格率はぐんとアップすること間違いなし! 少しくらい間が空いても気にせず堂々と最後まで受け答えをしていきましょう。
まとめ
就職の面接で成功するために心得ておくべき7つのマナー
・身だしなみを整える
・相手の目を見て話す
・丁寧な言葉遣いを心がける
・動作を洗練させる
・志望動機を明確にしておく
・会社に対する情報を頭に入れておく
・明るい表情を絶やさない