一生に一度の晴れ舞台である結婚式。新郎も新婦も自分たちの晴れ舞台を、思い切り満喫して楽しみたいところですよね。そのためにはきちんとした事前準備が必要です。結婚式の準備というのは、本当に大変で骨が折れるものですが、大事な親族やゲストの皆さんに楽しんでもらうためにも、一つ一つの準備を怠らないようにしたいものです。
さて、最近の結婚式は、昔と異なり、媒酌人を立てない形式が増えてきています。挙式にて媒酌人を立てない場合には、結婚披露宴の冒頭に、新郎がウェルカムスピーチを行います。このウェルカムスピーチは重要な役割を持っています。
結婚披露宴の冒頭というのは、新郎新婦のみならず、ゲストの皆さんも緊張している状態です。会場全体が緊張感に包まれているなか、場の空気を和らげるためにも、新郎のウェルカムスピーチを成功させなくてはなりません。ではいったいどのようにウェルカムスピーチを組み立てればいいのでしょうか。
新郎のウェルカムスピーチを
上手に組み立てる7つのコツ
ウェルカムスピーチの大枠の構成を決める。
ウェルカムスピーチにおいて、まず新郎がゲストの皆さんに何を伝えたいのか、箇条書きで列記していってみましょう。伝えたいポイントを挙げた上で、文章として肉付けをしていくと良いと思います。
結婚披露宴というのは、様々な年代の人たちが列席しています。例えば親族のなかでも、おじいちゃんやおばあちゃんから、孫の世代に至るまで年代がとても幅広いです。分かりづらい表現や文章は避けて、なるべくシンプルにまとめることが必須です。
誰が聞いても理解できるように、聞き手を意識したウェルカムスピーチの文章をつくるようにしましょう。
最初に御礼の言葉を。
結婚披露宴は、土日祝日や連休の期間などに開催されることが圧倒的に多いです。ゲストの皆さんは、仕事や学校が休みの日に、わざわざ自分たちのために時間を割いて列席してくれているわけです。
ウェルカムスピーチの冒頭は、そんなゲストの皆さんへ、列席してくれたことへの感謝の言葉を述べましょう。結婚披露宴だからといって、堅苦しい表現である必要はなく、素直な感謝の気持ちを伝えられればいいと思います。
次に挙式の報告を。
結婚披露宴の前には、結婚式を済ませている場合が多いと思います。ただ、結婚披露宴のゲスト全員が、結婚式に参列しているとは限りません。結婚式は親族だけというケースも多いと思います。
そこで、結婚披露宴のゲスト全員に対して、さきほど結婚式を無事に終えました、という報告をします。
最後に締めの言葉を。
今日のこの日のために準備をしてきたこと、ゲストの皆さんにひと時を楽しんでもらいたいことなどを、締めの言葉として伝えます。
時間は1、2分間以内におさまるようにする。
ウェルカムスピーチの所要時間は1、2分間以内におさまるよう、シンプルかつ簡潔にまとめます。その後、主賓や乾杯の挨拶などが続くために、結婚披露宴の冒頭から長く喋る必要はありません。ゲストの皆さんも飽きてしまいます。
感謝の気持ちを伝えたいがために長く喋りたいのもわかりますが、ここはグッとこらえて、短時間でおさめるようにしてください。
ウェルカムスピーチの後半に、新婦のメッセージも加える。
新郎だけではなく、新婦からのメッセージもあると、会場の雰囲気が和みます。もう一人の主役である新婦も、遅かれ早かれスピーチをしなければなりませんので、結婚披露宴の冒頭で少しでもスピーチをしておくと、新婦としても気が楽になれます。
ゲストの構成に合わせて、臨機応変に修正する。
これまで述べてきたコツは、いずれもマニュアル的なものです。招待するゲストの人たちや結婚披露宴の形態は、それぞれ千差万別です。ゲストの構成に合わせて、ウェルカムスピーチの内容も、臨機応変に合わせていくことが肝要でしょう。
マニュアル的なスピーチは、人の心に響かないものです。その場にいるゲストの人たちの心に響くような工夫ができるといいですね。
新郎のウェルカムスピーチは、なにも難しく考える必要はありません。一番大事なことは、ゲストの皆さんへ新郎新婦の気持ちを伝えることです。真摯な気持ちでスピーチをすれば、多少つたないとしても、きっとゲストの皆さんへ思いは届くことでしょう。
結婚披露宴の主役は新郎新婦なのですから、自分たちが楽しむことを忘れずに、一生の思い出作りができると良いですね。
まとめ
新郎のウェルカムスピーチを上手に組み立てる7つのコツ・ウェルカムスピーチの大枠の構成を決める。
・最初に御礼の言葉を。
・次に挙式の報告を。
・最後に締めの言葉を。
・時間は1、2分間以内におさまるようにする。
・ウェルカムスピーチの後半に、新婦のメッセージも加える。
・ゲストの構成に合わせて、臨機応変に修正する。