親は子どもに何を求めるのでしょう?そして、逆に子どもは親に何を求めるのか?それは、各ご家庭様々なお考えは有るでしょうが子育てにおいては、全ての親は子の健康を願い幸せになって欲しいと願うものです。
子どもが苦手な物に直面した時、親としてどう対応するのか・・・苦手なものなら無理に触れなくても良いでしょ?と思う親もいれば、苦手など言ってないで克服しなさい!という親もいる。
理想は、親が上手にサポートしてあげることにより、子ども自身が苦手に悩む事無くいつの間にか得意に変わっていたと言う事でしょう。果たしてそんな事が可能なのか・・・
では、親として愛しい子どもにしてあげられる苦手を得意に変えるサポート術をご紹介しましょう。
子どもの苦手を得意に変える☆
親にできる子育てサポート
得意分野を特化させる!
例えば、学習面ですが、苦手な教科があればその時間は子どもにとってとても苦痛以外の何でもないはずです。出来る事なら逃げ出したい・・・きっと、子どもは親が思う以上に悩んでいるかも知れません。
そんな事で思い悩んでいる子どもの姿は見たくないというのが親心というものでしょう。何とか救いだしてあげたい、楽しんで取り組んで欲しい・・・そう思うはずです。
例えば算数に対する苦手意識を持つお子さんも多い物。しかし、それでも意欲的に取り組める分野や興味を持てる項目は有るかも知れませんね。
算数は嫌いだけど計算は得意だと言うならば、計算だけは誰にも負けない計算力を身につける。算数は嫌いだけど図形は好きと言うならば、図形を描いたり組み立てるなど専門的な技術を身につけるのはどうでしょう?
教科自体は嫌いでも、ある分野だけを特化させると言った苦手教科との付き合い方もがあっても良いと思います。
ポジティブになれる言葉かけが大切!
もし、それでも算数はどうしても苦手という場合には、好きな他教科で思い切り頑張り結果が出た所で思い切り褒めてあげましょう。
そうする事で、子どもは自分の持てる力に自信を持つでしょう。そして、自信に満ちた状態で苦手教科の克服に目を向けてみたり取り組んでみるのです。
自信こそが成功への近道。苦手だと感じるだけで、ネガティブ思考になってしまうのが子ども達です。それは、大人でも言える事。
そんな苦手を目の前にして肩を落としている子どもに対して親として出来ることは、とにかくポジティブになれる、或いは意欲的に学習に取り組める言葉をかけてあげることです。
その時、大切なのは出来た事に対してはどんな小さなことでも大げさに認めたり褒めてあげる事です。「なんで?」「まだ?」という「出来ない」事に対する否定的な言葉は絶対にいけません。
共に頑張る!
子どもに頑張らせたいものがある時、子どもと一緒に目標を考えたり決めたりして実践する事が大切です。決して、子どもに丸投げしたり、逆に全てをお膳立てしたりしてはいけないのです。
苦手な事が出来る様になったらどうしたい?とか、何のために勉強しているか?など、子どもと話すことはとても大切です。子どもの気持ちを引き出してあげるということを忘れないで下さい。
例えば、簡単な足し算引き算が出来る様になってお買い物に行きたいとか、自転車に乗って○○に行きたいとか、具体的な目標があれば少し苦労があっても頑張れるものです。
そんな目標を引き出してあげられる親であって欲しいと思います。その為には、子どもの気持ちを共有できる事が大切なのです。
目標や夢に向かって頑張る子どもにしてあげましょう。どんな夢でも叶うんだということを教え、その夢を具体的にイメージしてみることです。
当然、子どもの事ですから現実的でない事を言い出すかも知れません。しかし、あまりに荒唐無稽だとしても「それは無理」等と言ってはいけません。
「それって面白いね!」と一緒に盛り上がってあげられる親であって下さい。
小さな成長を喜ぶ!
子どもは日々成長しているのです。その歩みの一歩一歩は、とても小さいかも知れませんがそんな小さな事でもきちんと認めてあげて下さい。
例えば、100点満点のテストで70点を取って来た子どもに親としての第一声、どんな声掛けをしますか。その対応一つで、子どもは自信を失ってしまう場合もあるのです。
そんな小さな一歩も、まずは、しっかり認めてあげて、親としての喜びを表現する事が大切なのです。
昨日まで出来なかったお片づけを自分からすすんでしてくれた。それが完璧な状態でなくても・・・もし、失敗があったとしてもチャレンジした気持ちを評価していますか。
指摘するのはその後で充分です。次回は上手に出来るかも知れませんよ。
まずは、子どもが今現在、何が得意で何が苦手なのかをよく観察して把握する事です。案外、思っているより出来ていることが多いのに驚くかも知れませんよ。
実際に、人はどうしても悪い所にばかり目がいってしまいがちです。上手に出来ない事や苦手な事は普段から気になっているけれど、出来る事を積極的に探してあげる親って案外少ないかも知れません。
プロセスを大切にしましょう!
日常生活の中、同年代であっても同じ事をあっという間にこなしてしまう子もいれば、スキルを獲得するのにとても時間がかかる子もいるのは当然の事です。
そんな時、周囲から取り残されている事に劣等感や悔しい気持ちでいっぱいになっている我が子。
そんな時こそ「以前より出来る様になっている」とか「よく頑張った」と前向きな言葉をかけ続ける事こそ親が出来る1番のサポートです。
負けて「悔しい」気持ちに一緒に悔しがり、出来た時には家族で喜び大いに褒めてあげる。この体験が、子どもの失敗にへこたれない心や苦手克服する強い心を育む基盤になるのです。
決して、優れた子と比較するような言動はせず、無理強いもいけません。その結果、苦手を克服する事が出来たとしても辛い印象ばかりが残ってしまい、達成感は薄くなりがちです。
何事も「楽しい!」と感じることが大切です。楽しさの先に最高の達成感があるのです。そう思えるように、親は子どもの頑張りを正しく評価してあげるのです。
気長に見守りましょう!
食生活の中、好みやわがままで好き嫌いを言う子どももいます。しかし、味や匂いが苦手だったり経験不足だったり、味覚の発達途上にあるという理由の場合もあります。
そんな食の苦手は、成長する過程で少しずつ食べられたり慣れたりすることもあるものです。
しかし、それがいつかは誰にもわかりません。ふとしたきっかけで克服出来てしまう事もあるのですから。そんな時、親が絶対してはいけない事が気にし過ぎてイライラしたり叱ったりしない事です。
また「ご飯食べないなら、おやつはなしね!」なんてペナルティを課す事も絶対いけません。出来ない事に対する叱咤や罰の記憶は子供の心の中に深く残ってしまいます。
その結果、嫌な思い出の元となる野菜に対する嫌悪感から野菜嫌いになるばかりでなく、食事全般を嫌う事になる場合もあるのです。
子どもの食の苦手を克服させたいのであれば、親側の感情、例えば「食べてくれたら嬉しい」とか「残されるのは悲しい」などとして伝える切り口の方が良いでしょう。
良きお手本になりましょう!
例えば、野菜嫌いの子は多いですよね。苦手な野菜や好き嫌いを克服するのに、一番良いのは親がすすんで野菜を食べる事です。
子供の食生活は親の影響をがとても大きいのです。それは、ただ単純に親が好きな食材は食卓にも登場しやすく、子供も馴染み深いといった具合です。
近年では学校の給食などでも、好き嫌いを尊重してあげる傾向にあり「嫌いな物でも身体に良いから、食べなさい」とは言わなくなって来ているようです。
ならば、食育は家庭や親にかかっているのです。まずは、親が野菜をよく食べ、その美味しさを楽しんでいる姿を見せるのが一番。
それを見て、苦手な野菜を少しでも食べたり、ほんの少しでも食べられる量が増えたりしたら、とにかく褒めてあげるのがポイントです。
それは、子供にとってはとても勇気が必要だったはずですから。親は思いっきり励ますのが役割です。
子供は褒められた経験から、自信や自己肯定力を身につけるのです。「苦手な野菜を食べた」という勇気が大きな成長に繋がるのです。
いかがですか。以上が、子ども自身の力で苦手を得意に変える為、親がすべき事のご紹介です。
今日から早速始められる事、日常の中で少し意識しながら実践していく事など様々ですが、どれも試してみる価値はあるものばかりです。
子どもは、常に、親に喜んで欲しいのです。親に褒めて欲しいのです。本来「大丈夫だよ!あなたなら出来るから!」そんな親の一言で、苦手な物にもチャレンジ出来ちゃうものなのです。
それほど、親と子の絆とは強い物なのです。
ですから、今回具体的な方法をご紹介はしましたが、実を言うと肝心なのは親と子の信頼感や絆をかたくする生活を日頃からしておきましょう!と言う事に尽きるのです。
そうすれば、子ども自身苦手に直面した時にも、一人で思い悩む事なく親に相談する事も出来、前向きな対応にも繋がるはずです。
まとめ
子どもの苦手を得意に変える☆親にできる子育てサポート
・得意分野を特化させる!
・ポジティブになれる言葉かけが大切!
・共に頑張る!
・小さな成長を喜ぶ!
・プロセスを大切にしましょう!
・気長に見守りましょう!
・良きお手本になりましょう!