心理学の資格を取りたいと願う人のために、心理学の資格検定試験についてお伝えします。心理学とは、人の心の内面を知り、カウンセリングなどを通して、相手の心の負担を軽減する仕事を主とします。
うつ病などが増え、心の病にスポットがあてられるようになったのは最近の事。ようやく人の心と向き合って、心の病気の治療に本格的に取り組む体制が、日本でも出来上がりつつあるのです。
そこで心理学の資格を取って、それに沿った仕事に就きたいと願う若者は急増中。しかし心理学の資格は、大学で心理学を学んだものだけの狭き門であるという壁が立ちはだかります。
そこで独学であっても、心理学の資格を受けられる方法をお届けします。大学や大学院卒業者でない方は、以下の方法を実践して、心理学の資格をゲットしてください!
心理学の資格を取りたい!
種類と独学で成功する秘策
日心連公認の心理学検定
そもそも心理学の資格認定試験には、国家資格となるのもがありません。就職活動などで有利に働く心理学の資格は、「日本心理学諸連合学会」という団体が公認している試験や資格なのです。
「日本心理学諸連合学会」のことを略して「日心連」と呼び、心理学の資格を欲するものは避けて通れない名です。では日心連公認の心理学の資格試験にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に紹介していきます。
大学の心理学科に在籍していたもののための認定心理士
まず、日心連公認の資格として有名なのは、「認定心理士」です。これは大学の心理学科を卒業した者に対して、「大学で心理学を学んだ」という証明のような資格です。大学の心理学科を卒業するために、必要最低限の心理学の単位というものが必要です。その単位取得対象科目を受講していれば、認定心理士の試験に受かるほどに簡単な内容です。
もちろん試験前に復習を十分にする必要がありますが。問題は、認定心理士の資格試験は「大学で心理学を学んだものだけ」に受講資格があることです。
大学院受講者だけの臨床心理士の資格試験
認定心理士よりもずっと格上の、臨床心理士という資格試験があります。これもやはり日心連公認で、内容は心理学の資格試験の中で一番難しいとされています。受講資格は「大学院で心理学を学んだもの」に限られているという狭き門。
大学どころか「大学院」ですから、受講するだけでも大変です。それだけに世間の信頼性も高い資格で、この資格を有することを条件に募集している心理学の就職先も少なくありません。
大学で単位を取っていなくても受けられる試験
独学で心理学を学んでいる方、ご安心ください。上述した認定心理士も臨床心理士も、大学や大学院を出ている人対象の心理学の資格です。しかし大学を出ていなくても、また、心理学科を専攻していなくても受けられる心理学の資格試験も存在します。それが「心理学検定」です。
大学卒業後などに心理学を志す人向けの、試験です。それだけに、認定心理士や臨床心理士に比べると見劣りはするのですが、一定の心理学の知識は保有しているという証明にはなります。
一級心理学の合格率
心理学検定の難易度はどうなっているのでしょうか。心理学検定の難易度は、ざっくり言って「普通」です。心理学検定の中にもランク分けがあり、特1級、1級と2級では合格率に差があります。特1級の方がもちろん、保有資格としては力があります。
1級の合格率は2割。2級の合格率は5割です。数字だけ見ると難易度が高いような気がするのですが、昨今の受験者数の増加が数字に表れているだけで、真面目に勉強した人ならば必ず受かると言っても過言ではない内容ですよ。
心理学検定事務局が出版している公式問題集を繰り返し解く
心理学検定の試験勉強は、心理学検定事務局が出版している公式問題集に集約されています。大学のセンター試験のようにひっかけ問題などは出にくく、「基本の知識が頭に入っているかどうか」をジャッジする王道の内容になっています。
そこでまず、公式問題集を手に入れてください。過去問題もできるだけ多く目を通すといいですね。これらを、自動車免許をとるときのように100%間違えないくらいまでにやりこめば、まず資格検定に合格できるでしょう。
試験前の2~3か月を集中的に勉強する
心理学検定の資格試験は、毎年5月ごろに申し込みがあり、8月に試験、9月に合格発表といった流れです。そのため、試験に申し込みをしてから集中的に2~3か月勉強をすれば、十分足りると考えられます。年間を通して勉強を続けるほどに難しい内容ではないのですが、試験前は集中して過去問を網羅してください。
さて、心理学の資格を取りたい人のために、心理学の資格検定試験についての紹介と、独学での合格の秘策をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
最初に書いた通り、心理学の学科がある大学や大学院を卒業している人のための資格もあるため、狭き門に思えます。しかし独学で心理学を学ぶ人のための資格試験も、用意されているのです。
心理学の分野に携わって、人の心の手助けをする仕事に就きたいと願う人は、是非とも心理学検定を受けてください。現在心理学の医療分野で活躍する人材で、認定心理士や臨床心理士の資格を持っていいない人もいます。心理学検定の特1級合格者でも、現場で経験を積むことによって、大学院卒業者と肩を並べることも夢ではないのです。
資格は「入口」を通過するために必要な通行証。その先の仕事で輝けるかどうかは、あなた次第なのですよ。
まとめ
心理学の資格を取りたい!種類と独学で成功する秘策
・日心連公認の心理学検定は大学卒業者のためのものである
・認定心理士と臨床心理士は大学か大学院を卒業しているものの試験である
・大学で単位を取っていなくても受けられる試験が「心理学検定」である
・一級心理学検定の合格率は2割である
・心理学検定事務局が出版している公式問題集を繰り返し解こう
・試験前の2~3か月を集中的に勉強しよう