英検1級は、英検の試験において最終目標となる級です。広く社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用できることが求められます。資格としての活用も入試優遇、単位認定、海外留学など広範囲に渡り、とくに通訳案内士試験の外国語の筆記試験が免除されるなど、高い評価を得ています。
英検1級とかTOEICで高得点を取るような英語上級者は、きっと海外に子供の頃住んでいたり、長い留学経験があるに違いない、何度も英語の勉強に挫折した人は、きっとそう思っているのではないでしょうか。
何時間勉強しても、英語がちっとも喋れない、そう言う人は多いと思います。単語をどれだけ覚えても、ネイティブが話す発音が早すぎて全く分からない事もたびたびですよね。
英検1級を机の上の勉強だけでゲットできた人には、何か特別な学習方法があるに違いありません。今回は、英検1級の人が口を揃える、やって良かった英語学習法についてご紹介しましょう!
英検1級の人が口を揃える、
やって良かった英語学習法!
聞き流しよりもじっくりと読み込もう
英語学習でたびたび目にする方法として、英語を毎日聞き流すだけ、というスピードラーニング方法があります。英語は大量のインプットが必要、だから大量に英語を毎日聞けば、自然に英語が話せる様になる、という勉強法です。これは産まれたばかりの赤ちゃんが、自然に言葉を覚えられるのはなぜか?という観点から編み出された学習法なので、確かにある程度英語を聞き取れる訓練になります。
しかし英検1級レベルになると、それだけでは足りません。やはり聞いた英語を理解する読解力が必要です。毎日なんとなく英語を聞くだけでなく、その英語を頭の中で文章にしたり、単語の意味を全て理解できる様な勉強が必要なのです。
聞き流すだけでなく、英文をじっくりと読み込む勉強も始めましょう。1時間聞き流したら、その後の1時間は文章にして内容を理解する、単語のスペルもしっかり書けるくらいにはしておきましょう。
シャードーイングをしよう
英検の勉強で必要なのは、リーディングとライティング、そして自分の意見を英語で話せるスピーキング能力です。読んだり書いたりするだけでなく、英語は実践しなければモノになりません。この「話す」という学習が一番必要なのに、やっていない人が多いのではないでしょうか。周りに外人がいない、とか、英語を話す機会がないという場合は、シャドーイングしてみましょう。シャドーイングとは英語を聞きながら後を追って自分も話す方法です。
これは文章を目で追い、耳で英語を聞き、口で英語を話す、という五感をフルに使った学習法です。こうする事で脳に刺激が生まれ、より英語が頭に入りやすくなりのです。英検1級の人はこのシャドーイングが、まるで輪唱のようにスラスラ話せるまで繰り返し勉強するそうです。
単語力をつけよう
やはり英語を話したいなら単語を覚える必要があります。英字新聞をスラスラ読み込むのにはやはりある程度の英単語力は必須でしょう。ある英検1級の人は、毎日TIME誌の全ての記事に目を通し、CNNニュースも毎日欠かさず見て、分からない単語があれば、10個書き出すそうです。その10個の単語の意味を調べて暗記するのを毎日の日課にしているといいます。
分からない単語が10以上あってもあえて10個しか書き出さないそうです。その理由は、1日に10個以上の単語を暗記するのは大変で、しかもすぐ忘れてしまう、それならあえて10個だけ、と限定する事で脳にきっちり覚えさせる事ができるからだそうです。
やはり喋るからには単語を覚えるようにしましょう。毎日10個覚えれば、1週間で70個です。1ヶ月だけみっちりやるだけで300個近い単語を覚える事ができます。英検1級学習は毎日コツコツやる事です。決して近道はないのかもしれません。
目標を持とう
どんな勉強でもそうですが、目標があれば頑張れます。受験勉強がその良い例ですね。英検1級の勉強も、目標と期間を決め、達成したら自分にご褒美をあげましょう。「留学したい」「外人の恋人が欲しい」「仕事でペラペラしゃべりたい」どんな目標でも構わないのでなるべく具体的な目標がおすすめです。あるベストセラー作家の男性は、「アメリカに行ってストリップバーの女の子を口説きたい!」という強い信念のもと、英語の勉強に励んだそうです。英会話学校で1番熱心な生徒と先生に褒められるぐらい猛勉強し、念願かなってアメリカへ旅立ちました。
彼のブログを見る限り、現地で確かに英語が使えたそうですが、なまじ英語を勉強したせいで、聞きたくなかった悪口まで分かる様になってしまい、ショックを受けて帰国したといいます。
ネイティブに近づくと思わぬデメリットもあるようですね。でもソレぐらいの読解力がないと、実際に海外に出掛けた時に使えないような気がします。
期間を決めよう
英検1級を取る、と決めたらいつまでに取る、ときっちり期間を決める事も大切です。できれば3ヶ月とか、半年あたり、あまり長過ぎないくらいの期間を決めて猛勉強しましょう。英語を話したい、と漠然と考えていても、長期間やっているとモチベーションが下がってきます。昨日1時間やったからいいや…といつの間にか、2日、3日とさぼる様になって、いつのまにかしなくなってしまいます。
英語の学習方法は、目標を持って、期間をきっちりきめる事。3ヶ月後に英検を受ける!と申し込んでしまうことです。そしてそれを周りの人に公言してしまいましょう。落ちたら恥ずかしい、と自らを叱咤激励する環境を作って勉強して下さい。
いかがですか。英検1級は英語力の証明だけでなく、英語力+十分な日本語力を持っているという「日本語力」の証明にもなります。英語の勉強は趣味でやるなら構いませんが、英検1級取りたい、という資格目的でやるならやはり学習方法は大切です。TOEICの内容は割りと簡単なのでまずこちらのスコアを200点くらい上げつつ、新聞で気になる記事(環境問題、教育、ジェンダーなどなど)を二次対策と一次の文章問題対策をかねて毎日読んでみるのも手です。
空いた時間に聞き流すだけ、という甘い方法では英語力は身に付きません。英単語を覚え、毎日リーディングとシャードーイングを習慣にしましょう。大丈夫、強い目標があれば、出来るはずです。コツコツやれば必ず上達するのが英語の勉強の良い所。英検1級合格の目標をしっかり持って、頑張ってみて下さいね。
まとめ
英検1級の人が口を揃える、やって良かった英語学習法!・聞き流すより、内容を理解しましょう
・シャドーイングしてネイティブの発音に慣れましょう
・コツコツ単語を覚えましょう
・目標を持ちましょう
・期間を決めてモチベーションを下げないようにしましょう