「今や英会話はできて当たり前!」。こんなキャッチフレーズを目にするようになってから、もうだいぶ経ちます。確かに、昭和の昔と比べると、英語・英会話ができる人は増えました。特技は英会話という人もごく普通に見かけますよね。
とはいえ、そんなご時世でも英会話ができる人とできない人がいます。中には、何度トライしてもだめ、と諦めている人も。この違いはいったいどこから来るのでしょう?実は、語学力というのは、知力とは別物なんです。
頭が良くて、他の科目の勉強はできるのに英語その他の語学は全然だめだという人がいます。また、英語はできるのに、英会話はダメ、文法はできても話せないという人も、特に日本人には多いのです。英会話が上達する人と上達しない人の間にはどんな違いがあるのかを、これからご紹介していきます。
英会話が上達する人としない人。
圧倒的な7つの差とは?
法則を気にしすぎる
まず、英語および語学が苦手な人の特徴からみていきましょう。勉強ができるのに英語はできない人の最大の特徴は、「何故?」と考えすぎる人です。一番多いのが、理系の人。
英語は印欧語の中でも特に、不規則な変化をする単語が多いので、理詰めの人が頭で納得しようとすると挫折しがちなんです。英語に限らずどの国の言語でも、或は日本語の古語を学ぶにしても、一定の法則は「愚直に」反復することでしか身に付きません。
当然ですが、「何故?」と問うことが悪いことだというのではないんです。ただ、考えすぎて「そこ」で止まってしまう人は、英会話が上達しないというだけです。「何故この綴りでこの発音になるのか?」と考えて眠れなくなるタイプの人は、英語研究者にはなれても、英会話上手にはなれません。自分は考えすぎるという自覚のある人は、まず「バカ」になって口を動かす練習から始めましょう。
声を出す習慣がない
語学学習、特に会話を上達させたいなら、声を出して読むことを習慣づけることが大事です。従って、普段の生活で声を出す習慣のない無口な人はまず声を出して読む練習から始めましょう。声を出さない黙読に慣れてしまうと、ある程度文法が分かるようになっても声に出せなくなってしまいます。習い始めから声を出すのが英語の基本です。次は、英語はそこそこできたのに、外国人と英語で話すことができない人の特徴です。
いちいち日本語に直す
よく言われることですが、英語やその他の外国語を使っているとき、いちいち日本語に直していると、いつまでたってもアウトプットが身に付きません。日本の外国語学習者にはこのタイプが多くて、インプット(リーディング、リスニング)能力はあるのに、アウトプット(ライティング、スピーキング)能力は一向に伸びない人が多々見られます。
とりわけ、読めるけど話せないという人が多いんですが、これは、読むのは自分のペースでできるのに対して、話すには反射神経が必要になってくるからです。外国語を聞いて、いちいち母国語に直していては、反射神経が鍛えられないため、いつまでたっても「対話」ができないんです。ネイティブスピードで対話するには、耳で聞いた英語をそのまま理解し、言葉を口に出す練習をしていく必要があります。
人の目を見て話せない
外国人との会話だけの問題ではなく、普段の会話で人の目を見て話せない、話した経験がないという人は、どうしても英会話が上達しません。まず、相手の英語を聞き取るとき、同時に目元・口元を見てその型を覚えていくものですが、顔を直視できないという人にはこれができません。
また、相手をちゃんと見ていないと、何か聞かれた時の反応が遅くなります。日常の日本語会話で相手の顔、目を見て話せないという人は、まずそこから改善していきましょう。
顔の筋肉の動きが悪い
これはとっても基本的なことなんですが、日本の英語学習者の殆どに当てはまります。日本人は韓国人や中国人と比べてさえ、話すときに表情を変えない傾向にあるため、口の開き方が小さく、口そのものが小さい人も多いんです。
一方、欧米言語の多くはしっかり口を開けて発音します。英語の場合も、口腔全体を活用して発音します。ところが、普段顔の表情筋を使っていない日本人は、口先だけで英語を話そうとするため、似て非なる音しか出せないのです。
日本人でも、表情の豊かな人は英語の習得が早い傾向にあります。英会話を上達させたい人は、英語のテキストを読むとき、顔全体の筋肉を使って話すよう練習してみてください。少しずつ、生きた英語に近づいてきます。
失敗を引きづる
語学練習、特に会話練習は失敗の連続です。一度や二度の失敗でいちいち落ち込んでいる人は、いつまでたっても上達しません。旅の恥はかき捨てなどといいますが、英会話練習にもこの精神が必要です。
間違っちゃった、次は間違わないぞ、とすぐに気持ちを切り替えられる人は後に心を残さずどんどん前に進めます。悲観的な人と大きな差が生まれてくる所以です。自分はくよくよするタイプだなあと思ったら、あえて自分を鼓舞して前を向きましょう。
アドバイスを受け取れない
外国人ははっきりした口調で忠告をしてきますので、留学や短期留学をして上達する人としない人の差は、現地人の忠告を素直に聞き入れて、「ありがとう」といえるかどうかにかかっています。
ここがだめだよ、と言われて何一つ返答できなかったり、泣きそうになったりしているようでは、その人はもう忠告してくれなくなります。どこがどう悪いかを確かめて、「ありがとう。また教えてください」と言えると、次から次へとアドバイスがもらえます。
いかがでしたでしょうか。
同じ英語学習でも、文法やライティングを習得するのと会話を習得するのとでは方法が違ってくるのです。英語の勉強は机についてするものですが、英会話の習得はスポーツのようなものです。上達させるには、頭で考えていてはダメ。頭でルールを覚えたら、からだで吸収させなくてhいけません。目で見て、耳で音を聞いて、口でリピートしながら頭に入れ、反射的に返事が出るように体を慣らしていくんです。
この「からだでの学習」をクリアできるかできないかが英会話の達人になれるかどうかの分かれ目です。頭は良くても、からだの反応が悪い人は、どんなにたくさんの英単語を覚えても、英会話はできません。英会話を身に着けたいという人は、からだが自然に言葉を吸い取り、返事を放り出せるようになるまで根気よく、かつ楽しく学んでいきましょう。失敗しても、くよくよしないのが英会話上達のコツですよ!
まとめ
英会話が上達する人としない人。圧倒的な7つの差とは?
・法則を気にしすぎる
・声を出す習慣がない
・いちいち日本語に直す
・人の目を見て話せない
・失敗を引きづる
・アドバイスを受け取れない