自己分析は就職活動の準備の中で、欠かすことのできない作業です。志望する企業や業界をすでに決めていても、自己分析をしてみると、志望する方向性が変わってくるという事も多々あるのです。
自己分析を就職活動の時にする意味は、面接対策だと思っている人が多いかもしれませんが、実は将来自分が社会人として何の仕事をしていくかを決める判断材料にもなります。しかし、自己分析は学生時代にはあまりやる機会がありませんから、何から始めたらいいのか、どんな事をすればいいのか、やり方がわからないという人は多いのではないでしょうか。
そこで、自己分析のやり方と就職活動にどのように活かしていくかについて、重要ポイントを6つ解説します。
自己分析のやり方と
就職活動に活かす重要ポイント
過去と現在を分析
就職活動を考える時期になったら、まずは過去の自分、現在の自分について振り返ってみましょう。働くという事について過去に自分がどのように考えていたか、それが現在はどう変わったのかを自己分析することで、就職したい業界や企業について改めて考えるのです。
その延長線上で将来自分が何をしたいかまでを考えておくと、就職活動をする時にエントリーシート、履歴書や面接で論理的に志望動機を話すことができます。
短所を分析したら克服法も考える
自己分析で長所と短所を自己分析するのは定番の作業です。しかし、ただ自分の長所と短所を考えて書き出すだけでは、就職活動では活かすことができません。
自分の短所を分析したら、その短所はそのままにしておいてはいけないのです。短所を克服するためには何をしたらいいのかを直ちに考えて実践しましょう。そうすることで、面接の時に短所について厳しい指摘をされても、すでに克服するための努力をしているという事をアピールできます。
苦手な事の自覚と克服
自己分析で趣味について考える時、つい好きな事ばかりを考えてしまいがちですが、嫌いな事や苦手な事についても考えておきましょう。嫌いな事は普段考えることすらしないことでしょうが、もしかしたら、嫌いな事が仕事に関連するかもしれません。
そうなった場合、嫌いな事を自覚した上で、挑戦してみようと思えるかどうかは、就職活動をする上で大きなプラスになります。どこを突かれても万全の状態を準備するために嫌いな事の克服は欠かせないのです。
成功体験は実績よりも過程
就職活動の面接でよく聞かれる質問に、成功体験について話してくださいというのがあります。成功体験は人によって大小様々あるかもしれませんが、面接で説明するのにいい成功体験は、実績の大小よりも自分がやりがいを感じる事ができた体験かどうかです。
実績が大きな体験は面接官にインパクトを与えることができますが、さらに質問をされた時に中身のある説明が返せないとかえってマイナスの印象を与えてしまうので、成功体験の過程を意識して自己分析するということに重きを置きましょう。
失敗体験を振り返る
失敗する事は気持ちのいいものではありません。忘れ去りたいと感じる失敗体験もあるのではないでしょうか。しかし、企業からすると、失敗体験をこれまでに一度もしたことがない、もしくは記憶にない人間は、仕事で失敗した時にどのような対処をするかがわからないため、採用リスクが高まります。
そこで、自己分析では失敗体験をしっかりと思い起こして、その失敗から自分がどのような事を学んだか、行動を改めたかを整理しておきましょう。その作業をしておくことで、失敗体験はとても意義深いものなるのです。
志望動機は熱意を持って考える
企業に応募する時は、当然志望動機もあるものです。しかし、志望動機について深く考えずに面接に臨んでしまうといい結果は生まれません。就職活動は、学生側も真剣ですが、採用する側の企業も真剣なのです。
コストをかけて採用し、入社後には教育、研修費をかけて育てていく大切な人材を選考するのですから、心からその企業に入社したいと思っている学生を選びたいのです。そこで、志望動機はより具体的に、自己分析と併せて企業研究もする必要があります。
いかがでしたか。
自己分析については、数々の書籍やセミナーなどがあるため、どのような事をしたらいいかは学ぼうとすればたくさん学べる機会はあります。しかし、アルバイトや学校生活が忙しい中、書籍に書かれている自己分析項目をすべて網羅していては、就職活動の始動が遅れてしまいます。
自己分析は要点を絞って、必ずしておくべき項目をおさえておくことが大切です。それは、自分を良く知ること、将来どのような仕事がしたいと自分が考えているのかを改めて考えることです。その2点をおさえておけば、就職活動で迷走することはありません。
今回解説した自己分析のやり方と就職活動に活かすポイントは、みっちり時間をとれば、1日で終わる作業です。人生で1度しかない就職活動を成功させるために、ポイントをおさえた自己分析をしましょう。
まとめ
これだけおさえてば大丈夫!就職活動の自己分析のポイントとは
・過去と現在の自分を分析してその延長線上に未来の事を考えよう
・自分の短所を分析したらそれを克服する努力をしよう
・好きな事と嫌いな事を整理して嫌いな事にも眼を向けるきっかけにしよう
・成功体験は実績よりも過程を最もやりがいを感じた事例をアピールしよう
・失敗は忘れ去らずに失敗体験から学んだことをアピールしよう
・志望動機は真剣に考えて熱意を面接で伝えよう